LCC&レンタカーの旅(金剛杖)⑩

これで今回の旅の重要ミッションを終えることが出来たので、ホッと一息つけた。後の予定は、どうにでも変更可能なので、その日の都合でフレキシブルに過ごそうと思う。
唯一の誤算は金剛杖が納められなかった事だ。金剛杖は長さが130cmあるので、帰りの飛行機に持ち込みできない。LCCの場合、預入荷物の別料金が割高なので、ヤマト便で送ってしまった方が良い。当初計画では、帰りは金剛杖が無くなるので、荷物のサイズが宅急便サイズに収まると踏んでいたのであるが、結局サイズ的にヤマト便にするしかない。旅籠屋到着時にダンボールも分解してしまったので、再度組み立てと貼り合わせが必要だ。本来金剛杖を必要とするのは歩きお遍路をする人であり、八十八ヶ所のお遍路を廻り終えるとすり減って短くなったり、折れたりして使えなくなるそうである。車でお遍路をした我々にとっては飾りでしかなかった。それにしても金剛杖を死ぬまで保管するというのは、なんだか重たい。四国お遍路をスタートする一番札所の売店で数百円くらいで買ったものなので、一生モノになるのなら、もっと立派な木材を使ったモノを探せば良かったと思う。

旅籠屋までの帰り道に翌日の朝食の材料を買う為、大きめのスーパーをネットで探した所、桜井市にイオンがあったのでナビをセットして向かう事にした。高野山から九度山までは延々ヘアピンカーブの下り坂が続く。レンタカーのブレーキなどヤワなので踏みすぎるとブレーキゴムが溶けて効かなくなると思い、ギアをローに入れて出来るだけエンジンブレーキを使う様にした。その後、途中までは元来た道を戻るルートであるが吉野川のあたりから北へ向かう道が違ってくる。行きに通った道より西側を並行して北上するルートになる。その為、もう一度見られると思った吉野川の河原の風景を見る事が出来なかった。行きに寝ていた妻にも見せたいと思っていたが残念だ。ただわざわざ遠回りしてそこへ行っても妻が喜ぶとは限らないので時間を優先したのである。大和飛鳥エリアに差し掛かると田園風景の中に古墳らしきこんもりした山があちこちに見られる。ガイドブックにはレンタサイクルで廻るのがおススメと書いてあった様に記憶していたが、まさにその通り、見晴らしの良い田園風景の中を自転車で散策するのは気持ち良さそうである。せっかちな私はバイクでも良いかもしれない。
桜井のイオンに限らず、イオンのホームページにはテナントで入っている飲食店についての記載が店名だけしかなく不親切である。一応、レストラン街があるので、何らか食事も出来そうだと思って行ったのであるが、レストランと言える店は1件だけだった。表のメニュー見本を見ると和食から洋食まであるが、食べたいと感じるものがない。仕方がなくイオンで買い物だけして、他のレストランを探すことにした。googleで検索してみたが桜井市内には良さそうな店が見つからない。車で15分くらい北に向かって走ったところに和食のさとがあるようなので、またかと言う感じがするが、冒険せずに無難が一番と思い、そこに向かうことにした。レンタカーのナビにそれをセットして、よく見ると昨日ランチで入った店であった。同じ店員さんに会うのは恥ずかしいと思ったが、時間帯が違うので違うバイトさんだろうと思い気にせず行くことにした。店に到着して、先ず最初に店員さんの顔をチェックしたが、全員違うメンツであったのでホッとした。例によって刺身のネタチェンジをお願いして、オリジナルの低脂質御膳をいただいた。

続きはこちら「清水寺」

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