LCC&レンタカーの旅(二条城)⑰

二条城を訪問するのは、小学校の修学旅行以来となる。今回の旅行では必ず行きたいと思っていた訪問先である。旅籠屋から京都に向かうルートは、カーナビをセットすると高速を利用した直線的なルートである。一旦、一般道に出るので、昨日の帰路に通った道である。このカーナビは最新の渋滞情報を勘案したうえで最適ルートを決めているのか、適当にルート選択しているのか、渋滞している場所を赤色で示すなどの画面機能が無いので、どうもいまいち信頼は出来ない。一応Googlemapでもルートを検索すると、同じルートを推薦するので、カーナビに従うことにした。途中給油などもしたが、約1時間半で二条城前に到着した。昨日下見した通り、東大手門前のタイムズ駐車場に車を入れる。この日は駐車場前に警備員がいて、「二条城の見学ですか?」と聞いてくる。駐車場の混雑を緩和する為、それ以外の客を入れない様にしたいのだろう。車を停めると、丁度隣の車から年配の欧米人カップルが出てきた。奥さんがお堀端まで歩いて行って、お堀を覗き込んでいる。すると日本人女性のガイドさんらしき人が現れて、彼女に説明を始めた。ご主人も一緒になり、3人で東大手門に向かって歩き出した。観光ガイドを専属で付けて廻るようだ。旅行会社の団体ツアーは鬱陶しくて参加したくないが、専属ガイドを雇って廻るならその旅行は有意義になるだろう。ただ、人件費を考えると相当な料金を取られるのではないかと想像した。しかし、後で調べてみると京都の観光タクシーのサイトで、普通車サイズのタクシーで運転手がガイドをして5時間20,970円というプランがあった。思ったほどの料金ではない。旅行に慣れた人はこういうやり方をするのかと勉強させられた。国内旅行では今のところ必要性を感じないが、海外旅行の際は、ガイドを手配する事も選択肢に入れてみようと思う。

この日は天気が良く、外を歩くとじりじりと焼けそうなほどの暑さを感じる。早く室内に入りたいので、入場券を購入して早速城内に入る。途中トイレは無いと思われるので、先に右手側のトイレに向かって用を済ませた。観光客は多いが列を作るほどの人数ではない。全体の人数は相当な数であるが、敷地が広いから人がバラけていて混雑しないのだろう。二の丸御殿の手前で振り返ると東南隅櫓が見える。二条城の写真といえば、この櫓を外から撮った写真が思い浮かぶ。内側から写真を撮ってみたが、あまり写真映えしない。しかし再建されたものではなく、当時のものが残されていて重要文化財に指定されているのであるから、これこそが貴重なものなのである。二の丸御殿の中は撮影禁止である。玄関で靴を脱いでスマホもポケットにしまい、風景を目に焼き付けるよう心構えをした。二の丸御殿は国宝に指定されており、内部を見学できるのは二条城の中でもこの棟だけである。まずは廊下が広い。天井が高い。木造建築でこのスケール感で建物を造り上げる技術が素晴らしい。当時のお城であるから当然だとも言えるが、通常民間の建築では出来ない建物である。床は頑丈な床板であるが、板と板が擦れ合い音が鳴るので鶯張りと言われるが、意図して音が鳴るようにしたものでは無いらしい。ひっきりなしに人が歩くので、建物内はキュッキュッと音が鳴り響いている。大広間の大きさと障壁画の迫力が、「ここで大政奉還の意思が発表されたのか」という歴史の重みを感じさせる。一周廻って見学するのであるが、本当に大きな木造建物である。天守閣などが焼失してしまったのが何とも惜しい。

二の丸御殿を出ると後は庭園内を一周することになるが、とても広いので暑い中歩くのは結構大変である。 天守閣跡に行ってみると基礎部分が残っているが、思ったより小さいと感じる。ここは本当に天守だけが居る空間で、行事は二の丸御殿などで行われていたのだろうと想像される。ただ石垣の基礎の上に上がっただけでも京都市内を見渡すことが出来るので、天守閣の上からの眺めは素晴らしかっただろうと思う。

その後、時計回りに城内の庭を見学して東大手門に戻るのであるが、お昼時でお腹が空いてきてしまった。清流園内に和楽庵という茶房があるのでランチが出来たらと思ったが、残念ながら、抹茶,ぜんざい,珈琲セットなど甘味だけの様なのでパスした。

続きはこちら「京都御所」

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