四国八十八ヶ所、車でお遍路のタイムテーブル

12番札所 焼山寺の木立

この記事は、四国八十八ヶ所をレンタカーでお遍路した時のタイムテーブルを纏め、感想・評価・コスパなどを書いています。

数年前に四国八十八ヶ所の車お遍路を結願したが、たまにその時を振り返ることがある。自動運転レベル3の車が普及したら、もう一度廻ってみるのも面白いと考えている。

最近、お遍路を計画している人から、旅程の相談を受ける事があるので、自分の経験をもとにベストなタイムテーブルをブログに記しておこうと思う。

これは、東京発⇔松山空港(本来は高松空港がベスト)の全11日間の行程である。実際にお遍路に費やした日数は、9日間であり、2日間は予備日で観光にあてた。

1日目  東京発⇒松山空港着(本来は高松空港がベスト) 1000ccのレンタカーを借りて、お遍路スタート。1番札所霊山寺~4番札所まで廻る。  宿泊は、香川県側に山越えで戻るが「エクシブ鳴門」にて一泊する。 エクシブオーナーでは無いので、宿泊できる棟は「エクシブ鳴門ザ・ロッジ」となり、外観は立派であるが、中身は少々古さを感じさせる。こちらの棟は中古物件を買い取ってエクシブが運営しているものである。 朝食は、エクシブ会員が宿泊する棟内にあるレストランを利用できるので、雰囲気も内容も非常に良かった。これから大変なお遍路に向かう前に泊まる宿としてはお勧めである。

2日目  5番札所~17番札所まで廻る。 一番印象深いのは、やはり焼山寺である。ここの参拝にはじっくり時間を取れるようにしたい。  宿泊した宿は、アパホテル徳島駅前であったが、ここは絶対にお勧めしない。アパが中古物件を買い取って運営しているようであるが、ダブルの部屋が異常に狭いのである。

3日目 18番札所~26番札所  この日は徳島県から高知県へと長い行程を走ることになる。宿はファミリーロッジ旅籠屋をじゃらん経由で予約していた。直接予約する方が安かったようだ。ここで初めて旅籠屋を利用することになったのであるが、簡素であるが部屋が広くてベッドが大きくて、必要なものは揃っているので大変気に入った。この後の旅程で当初予約したホテルをキャンセルして、旅籠屋の別の支店に宿泊することにしたのである。お遍路などには丁度良いホテルである。

4日目  27番札所~37番札所  高知エリアのお寺は、平地に隣接した山の上に設けられたものが多く、アクセスする道路が狭くて急坂である場合が多い。すれ違いが怖いのと、ヘアピンカーブでは車のエンジンパワーに不安を覚えるほどであった。 この日の宿泊は、四万十ロイヤルホテルである。他にこれといった選択肢がない。お遍路にしては少々贅沢なホテルである。

5日目  38番札所~45番札所  この日も長い距離を走る行程なので、件数は稼げない。最初計画した予定を何とかギリギリこなすという日々が続くので、本当に廻り切れるのかと少々不安になる時期である。
この日の最後の45番札所岩屋寺も記憶に残るお寺である。ここも5時前ギリギリに到着したので、参道を駆け上がるのが結構つらかった。 この日の宿は、エリア優先で選択して「ていれぎ館」という宿に泊まった。ラブホテルを改装したようなホテルであるが、お遍路には安くて丁度良い。松山市内まで行けばホテルの選択肢は沢山ある。ホテル重視なら市内まで行った方が良いと思う。

6日目  46番札所~59番札所  この辺りから、お寺間の距離が近い行程が続くので、件数を稼げるようになる。少しづつ予定を上回る消化率となり、心に余裕が出てくる。当初松山市内でホテルを予約していたのであるが、それをキャンセルして、西条市内にあるターミナルホテル東予に宿泊した。

7日目  60番札所~71番札所  この行程もそこそこ距離を走ることになるが、辛かったのが最後の71番札所弥谷寺に5時少し前に到着し、570段の階段を駆け上がるはめになった事である。5分前に大師堂に滑り込み納経帳を預けて、大師堂でお経を上げ、御朱印を受け取って、その後、既に閉まっている本堂に回った。お経の後、汗だくの顔に当たるそよ風が気持ちよく、本堂からの眺めも素晴らしかった。   この日の宿は、少し戻って、ファミリーロッジ旅籠屋観音崎店に宿泊した。周辺には飲食店・スーパーなどがあるので、簡素な旅籠屋宿泊でも不便はない。

8日目  72番札所~85番札所  もう少し早起きしてお遍路を廻るのであれば、8日間で満願達成も可能だったのだろうと思われる。最終日に沢山回り切って88番札所に到着した方が達成感を感じる事が出来るだろう。ここで区切ってしまうと最終日が3件で終了という事になるので、何だか最後が拍子抜けという感じになってしまった。  この日の宿は、ファミリーロッジ旅籠屋高松店である。ここも周辺にはショッピングモールがあるので便利である。

9日目  86番札所~88番札所~1番札所  最終日は、もう終わりかと名残惜しい気持ちと共に結願達成となった。もう一度1番札所をお参りするという風習もあるという事で、時間的にも余裕があるので、1番札所に回った。これを満願というらしい。その後、高野山にお礼参りに直接向かう人もいるようであるが、それは後日の楽しみとした。  少々せわしないが、この日の夕方便であれば、東京に戻ることも出来る。 9日間で終える事も十分可能であることが分かった。

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