ザ・ヴェネチアン・ホテルに到着した <マカオ・香港トリップ>⑤

我々の乗ったバスが、ザ・ヴェネチアンホテルのシャトルバス乗り場に到着した。このホテルのシャトルバスは、フェリーターミナルだけでなく、サンズグループの各ホテルや中国との国境「ボーダーゲート」などとを行き来している。ボーダーゲートからやってくる中国の団体客が同時に着いたためか、エントランスは沢山の人でごった返している。

チェックインで待たされるとまた疲れるので、ここは早く抜けて行こうと真っ先にバスを降りる。スーツケースはバスの下のトランクに入っているが、フェリーターミナルのバス乗り場でもそうであった様に、ここでも係員が出してくれるわけではなく、セルフ方式なので自分で引き出して、自分で運んでいくことになる。

これだけの巨大ホテルなので、全部をベルボーイが対応していたら大変なことになる。とてもそれだけのスタッフを雇ってサービスを提供する事は出来ないのであろう。

フロントは3ヶ所あって、シャトルバスの発着場の近くにもあるつもりでいたが、チェックインのサインボードが示す方向に急ぎ足でスーツケースを引きながら進んでいくと、結局サウスサイドのフロントにまでたどり着いた。ずいぶんと歩かされてしまったものである。

 

絨毯がふかふかなので、スーツケースの車輪が食われて抵抗になり、妻の分も合わせて2つのスーツケースを引いて歩くのは大変であった。廊下が無駄ともいえるほど広いのであるから、脇に大理石貼りの部分を作っておいてくれれば、楽に滑らせて運べるのにと恨めしい思いをした。

その大変な思いの甲斐あって、フロントには行列は無く、直ぐにチェックイン手続きに入ることができた。予約時に支払い済みの宿泊費の他に、ここではデポジット分をクレジットカードで引き落としする。もちろんチェックアウト時に館内での利用が全くなければ、デポジット分はキャンセルされる。

我々の宿泊する部屋は偶然なのかサウス側だったので、このチェックインフロントから近いエレベーターを利用することになる。歩いてきた道を逆戻りする必要はなく結果的に歩く距離は同じであった。

後から考えると、シャトルバス乗り場脇のウエストサイドのフロントは閉めていたのかもしれない。

これだけのキャパのホテルであるから、閑散期などは、水光熱費の節約のため、全体の半分をクローズしてしまうこともありうるのではないか。

かつての日本のバブル時に建てられた大型ホテルが、バブル崩壊後の運営が困難な時代に数棟ある宿泊棟のいくつかをクローズして運営していたのを思い出した。このマカオも今は絶頂期であるが、もし中国からの観光客が引いた場合、どうなるのだろうと思う。

日本のバブル崩壊後を見てきた者としては、この様な大きな施設を見ると、目の前に見える景色は繁栄を謳歌していても、人が引いてガランとした光景が瞼の裏に浮かんでしまうものである。