トラムに乗って香港島を遊覧する <マカオ・香港トリップ>㉙

トラムの乗り場を探しにセントラル駅方面に進む。地上を走っているトラムは簡単に見つけられると思っていたが、探すとなると意外に見つからない。

ランドマークビルの先を左に折れたところで、その先の通りを横切るトラムの姿をやっと見つける事が出来た。Des Voeux Rd. Centralという通り名らしいが、何故ここがフランス語風の名前なのか不思議である。

道路の真ん中にトラムの停留所らしきものがあり、数人が列を作っている。

その後に付いて並んではみたが、どんなトラム路線が走っているのか分からない。

スマホで調べようとしているところへトラムが滑り込んできた。

行き先が分からないが、とりあえず乗ってしまおうか迷っていると、直ぐにドアが閉まってしまい、走り去ってしまった。

意外にせっかちである。観光客向けにノンビリ運行している物というイメージを持っていたが、そうではないらしい。

その後もトラム路線図はスマホ検索するも、なかなか検索にヒットしない。行く先に特段目的がある訳では無く、香港島の北側の都市部を横断出来れば満足なので、結局は次に来たトラムにとりあえず乗ってしまう事にした。

どのトラム路線も概ね地下鉄アイランドラインの上を走っている様である。

適当な所まで行ったら下車して、帰りは地下鉄で戻ろうと考えた。

とりあえず乗ってみたのだが、社内は意外に混んでいる。というより乗車率200%で立錐の余地も無い。トラム後方のステップから乗り込んで、その先へは全く進めない状況だ。すぐ先に2階へ上がる急階段があるのだが、その階段にも人が立っている。降りる時は前の出口からなので、この状況では降りる事も出来ない。

暫くすれば主要駅で降りる人達がいるだろうと、ここはゆっくり構えるしかない。

案の定、Admiralty、Wan Chaiと進むにつれ、数人づつ降りていくので、2階に上がり更に前方に進むことが出来た。Causeway Bayを過ぎてからは、最前列の席に腰かけられるようになった。

 

東京の都電も下町を巡る風情が面白いかもしれないが、やはりこれだけの繁華街の真ん中を走ってくれるのは乗り甲斐がある。2階からの景色がまた良いのである。

それまでは、車内を見ても外の街並みを見ても人だらけであったが、暫くすると普通にある住宅街の雰囲気になってくる。大きなグラウンドで若者たちがスポーツをしている風景が見えたり、学生が普段の通学の足として乗り降りするのを見るのも、旅の途中の風景なら特別なものに思えてくる。

 

トラムの終点まで乗っていくのも良いのだが、そうすると今度は戻るのにそれだけ時間がかかるので、Shau Kei Wanまで来たところでトラムを降り、地下鉄アイランドラインに乗り換えて引き返す事にした。この辺りまで来ると、完全に普通の香港市民が暮らす住宅エリアとなる。

その後の話であるが、日本に戻って数週間してASIA TIMESの記事を見て驚いた。丁度このShau Kei Wan周辺が豪雨による洪水で冠水して、車が水没するくらい道路に水が溜まった映像があった。友人によると香港では道路の冠水は日常茶飯事なのだそうだ。H1ハイウエイから見えた競馬場の地下には、巨大な貯水池が作られたそうであるが、未だそれだけではカバーできない位の洪水になるのだろう。住民達が不便でも坂の上に住みたがるのが、その映像で良く分かった。