ヒルトン名古屋 エグゼクティブルーム&ラウンジ

エグゼクティブラウンジ 26階

ヒルトンアメックスプレミアムカードのおかげで晴れてヒルトンのダイヤモンドメンバーとなり、コロナ自粛明けで初の国内旅行となったが、今回は「ヒルトン名古屋」に溜まっていたヒルトンポイントを利用して2連泊してみた。

カード利用で取得したヒルトンダイヤモンドメンバーステイタス

予約にあたり、2023年3月の平日2泊でヒルトンオーナーズのアプリから検索してみると凡そ1泊当たり2万円の宿泊料、プラス13%のサービス料・税となっていた。

未だコロナの感染者数の推移も気になっていたので、妻からのドタキャンも視野に入れて直ぐには予約せず日程が本決まりになるまで様子見していたのだが、数日おきにチェックするたび金額が徐々に上がっている。

ついには1泊あたり3万円を超えてしまった。こうなれば何もヒルトンでなくても良いと考えAgodaなどで他のホテルもチェックしてみると名古屋東急ホテルなどが70%割引で29,442円で出ていた。

7割引きという数字のお得感に惹かれて、こちらに決めようかと予約ボタンを押しかけたが、一応「朝食」の内容を確認しようと思いサイトをチェックしてみると、ビュッフェの品数が少なく何だか随分寂しい朝食メニューであるように見えた。

この朝食の内容ならビジネスホテルと大差ないと思い、他のホテルもチェックすると、直ぐ近くにある東横インなどは1泊当たり7,000円台となっている。だったらそれでも良いかと迷走し始めたのであるが、妻から「あの朝食はありえない。」という一言で目が覚めて、やはり初心に帰りヒルトン名古屋を予約する事にした。

名古屋なので喫茶店のモーニングセットを食べに行くという選択肢もあったのだが、ホテルステイを楽しみの一つにしている旅行のコンセプトが崩れるので見合わせた。

ポイント宿泊に必要な金額をチェックすると1泊60,000Pだったので、キャッシュでの宿泊が3万円超であれば、ポイント価値が0.5円/Pとなるので、今回はポイント宿泊にて予約する事にした。

ヒルトンのポイント宿泊では5連泊で1泊無料になる制度を利用してポイント消化をしたかったのであるが、中々利用する機会が無いので長らく保持したままとなり、今回が初めてのヒルトンポイント使用の機会となった。

ポイント宿泊の場合、サービス料と税を別途に取られる事は無い。2泊で120,000Pの消費となった。

駐車料金は1泊2,000円で2泊4,000円を部屋付けにしたので、その分のヒルトンポイントが後日加算された。

ヒルトンオーナーズアプリ画面

チェックイン前日にアプリをチェックするとチェックインの準備完了との事だったので、試しにCheck inをタップしてみると、最低ランクのヒルトンゲストルームで予約したものが既にアップグレードされており、エグゼクティブフロアのツインルームとなっていた。

エグゼクティブフロアにアップグレードされていた

この2301号室で決定しても良かったのであるが、空きが出ればさらなるアップグレードがあるかもしれないという可能性の為、一応ギリギリ当日のチェックイン時まで保留としておいた。

このアプリで決定を押さなくても、この部屋がキャンセルされてランクダウンする事は無いようである。

ダイヤモンドメンバーの場合、ホテルの客室が混雑していてエグゼクティブフロアまでのアップグレードが受けられない場合でも、エグゼクティブラウンジへのアクセス権は付与されるので支障は無いのであるが、やはりエグゼクティブフロアまでアップグレードされた方が嬉しい。

22階・23階がエグゼクティブフロアとなり、その上の24階から27階までがプレミアムエグゼクティブフロアとなるようだが、結果的にはプレミアムまでのアップグレードは得られなかった。

到着時刻の予告の為の画面

ヒルトンに3時過ぎに到着するように予定を組んでいたので、アプリで予告を入れておいた。

チェックイン時にフロント担当の方が話していたのであるが、丁度春休み期間中という事もあり客室は相当混雑していたようである。

今回は車での旅行である為、エントランスの車寄せに車を着けるとドアマンが誘導してくれて荷物を降ろしてくれた。部屋に運び込んでくれるという事でタグの半券を受け取って地下駐車場に車を回して駐車した。

地下3階の平面駐車場、エレベータホール前

地下駐車場は、平面駐車と機械駐車がある。平面の方が数は少ないが全体でそれなりのキャパはあるので満車になる事は滅多に無さそうである。

1階ロビーフロア 左手がフロントデスク

駐車場用のエレベーターで地下3階から1階のロビーフロアに上がり、フロントでチェックインの申し出をすると26階のエグゼクティブラウンジでチェックイン可能という事だったので、フロアの反対側にある上階用エレベーターで26階に向かった。

26階エグゼクティブラウンジ入口

エグゼクティブラウンジのフロントデスクに向かうとコンシェルジュの方が「1階のフロントからの連絡で聞いておりました。」との事で、直ぐにチェックイン手続きを進めてくれた。椅子をすすめられたが、コロナの関係で他人が座った後にやたらと座りたくないので立ったままで良いと言うと、よろしければラウンジ内でお飲み物でもいかがですかと勧められたので先にラウンジに入って喉を潤す事にした。

チェックインはラウンジ内で進めてくれてドリンクをいただきながら諸々の説明を受けた。

この日のラウンジは、噂に聞いていたほど混みあっておらず、4組程度の入りであった。

ヒルトン名古屋のエグゼクティブラウンジは広くないので、リフレッシュタイムのドリンクやフードの種類も少ない。クッキー・ケーキは健康上の理由で敬遠して、炭酸水のサンペレグリノとカフェラテをいただくだけにした。

海外のホテルではアフタヌーンティーとい習慣がある為か、サンドウィッチやケーキなど種類豊富であるが、日本ではそこまでの用意はなされておらず、この程度で標準なのだろう。

部屋の準備は既に出来ているとの事だったので、ドリンクをいただいたら先ずは部屋に移動して少し休む事にした。

エレベータホールから一番近い2301号室

部屋の広さは、ベッド2台あっても余裕の空間、ゆとりがあって丁度良い大きさであった。

浴槽は外で洗えるタイプもあるらしいが、今回の部屋は洋バスであり浴槽内で体を洗う必要があった。

シャンプー・コンディショナー・ボディソープは、壁付のプッシュ式になっており、私はあまり好きではないが、この方がエコで清潔で、交換などのメンテも楽なのだろう。ブランドはクラブツリー&イブリンである。

室内の床・壁などの内装は比較的新しいように感じたが、自然素材では無くビニール系の貼物であるのが残念であるがこれもメンテナンスを考えれば仕方がないのだろう。

床はベッド周りのカーペットの部分と、その外周のフローリングの部分があるが、直床なので夜中には上階からのドスンドスンという音が聞こえた。

メンテナンスの問題はあるだろうが、やはりホテルの客室の床は厚めのカーペットの方が上下階の音の問題を考えれば良いのではないだろうか。

この日の部屋代のレートは確認しなかったが、おそらくエグゼクティブツインの場合45,000円前後だろうから、アップグレード後のヒルトンポイント価値は0.75円/Pとなり、サービス料・税を加算した総支払額で考えれば0.85円/Pとなるので上出来だろうと思う。

26階 エグゼクティブラウンジ 入り口から

少し休むとエグゼクティブラウンジのカクテルタイムが始まる時刻となったので、早速26階に上がっていった。未だ料理関係にはラップが掛けてありスタンバイ中であったが奥の席には既に先客が数名いた。

フロントで待っていると先程の担当者が現れ、○○様と名前で呼び掛けてくれて席に案内された。流石ヒルトンのスタッフさんである。既に名前を記憶していただいていたのには感心した。

間もなく「ご用意が出来ましたのでどうぞ。」と声がかかりカクテルタイムがスタートした。スペースの関係上品数は少ない。

最初は未だ時間も早いので、炭酸水などをいただいて窓の外の夕日を眺めたりしていたが、隣のご家族連れのお父様が「海老を取りなさい。」と子供に指示を出しているのが聞こえた。ラウンジのビュッフェなどは炭水化物系が中心となるので、どうやらたんぱく源として「海老」が狙い撃ちされているようである。

ここは一旦キープしておかないと無くなってしまうかと思い、ビュッフェ台に向かった。よく見るとブロッコリーにボイルした小海老をホワイトソースであえた料理の中から「海老」だけがトングで抜き取られている様だった。表面的には既に海老の姿は無くブロッコリーサラダの皿のように見える。これはマズイと焦りトングでブロッコリーをよけて下の方から何とか「海老」をすくい上げて自分の皿に確保する事が出来た。

安いボイル海老なので、こんな競争をして確保する必要のないものであるが、無くなってしまうとなるとその場的には価値が高まり、争奪戦になれば競争心が芽生えてしまうのである。

その他にタンパク質としては、鶏肉とナスを油で炒めたものがあったが油を使った料理は脂質が多いので遠慮しておいた。最後に一口だけかじってみたが鶏肉は柔らかくて美味であった。普通ならこちらをいただくべきである。

エグゼクティブラウンジで軽く食べた後、ヒルトン名古屋のお向かいにある味噌煮込みうどんの山本屋本店で夕食をしようと考えていたのであるが、渋滞した東名高速を運転してきた疲れもあり既にお腹も良い具合になったので、ラウンジで夕食終了という事にした。

その後、軽い運動の為、館内の散策に出た。

1階ロビーに降りると7時過ぎであるがチェックインでフロントは賑わっていた。レストランはヒルトン福岡などと比べるとかなりこじんまりしている。

1階フロントの脇にヒルトングランドバケーションズの小さなカウンターがあった。丁度エレベーターからの出入り口で、通るたびに声をかけられる位置にあり、かなり目障りである。館内表示によると2階はヒルトングランドバケーションのみとなっているので、ここでキャッチされると2階へ連れていかれて説明を聞かされるのだろう。

地下1階ショッピングアーケード

地下1階はショッピングアーケードとなっており、沢山のテナントが入っている。この時代にこれで商売が成り立つのか不思議であるが、昭和平成のバブルの香りがして懐かしい。

アスレチックジム

ヒルトン名古屋はアスレチックジムの設備が充実しているとの事だったが、想像をはるかに超えて本格的な設備であった。

車に積めば良かっただけなのに、トレーニングウエアを持参していなかった事が悔やまれた。

テニスコートを借りるのは別途料金であるが、その他は宿泊者であればで使用できる。規模の大きい他のヒルトンよりアスレチックジムなどスポーツ施設の関係についてはスペースも設備も充実している事に驚いた。

スポーツクラブだけの会員にもなれるようで、男性更衣室には何名かのクラブ常連さんらしき人達がいた。ホテル内のスポーツジム通いとは優雅である。

2301号室からの夜景 東方向なので真ん中左手にテレビ塔が見える

部屋に戻ると窓の外は夜景になっていた。名古屋の夜景はあまりネオンの輝きが無い。2301号室とは反対側の西向きになるエグゼクティブラウンジから見える名古屋駅方面もそうであった。

1階のレストラン インプレイス3-3

朝食はエグゼクティブラウンジでいただく事も可能であるが、スペース的な問題で品数が少ないだろうと考え、1階のレストラン「インプレイス3-3」でいただく事にした。

朝7時頃に1階に降りたところ、既にレストラン内の席は7割方埋まっているようだったが受付の順番待ちの列は無かった。

受付の女性マネージャーさんはヒルトンのスタッフには珍しく笑顔の無い少々怖い感じの方であった。仕事はテキパキこなしているが忙しくて余裕がないのだろうか?

ゴールド&ダイヤモンドメンバー用のエリア分けなどは無いようで、ビュッフェ台横のざわつくテーブルに案内された。ビュッフェに近いから良いという利点はあるが特別感は無い。

本当なら少し離れて落ち着ける席の方が良かったのだが、ビュッフェの料理をガンガン取りに行くがっついた感じの人に見られたのだろうか? スウェットのパーカーを着ていたからなあ。口頭で部屋番号を伝えただけで、部屋のカードを見せなかったから平会員と思われたのかななどとあれこれ原因を考えてしまった。その場所が嫌なら変えて貰えば良いだけなのに・・・。

福岡・沖縄・ニセコなどのヒルトンと比較して、ビュッフェの規模は小さく種類は少ない。ホテル自体の規模的な問題なのだろう。

タンパク質系が少ないが、和食の魚は美味しかった。

エッグステーションはあるが、私は油を使ったものは健康上の理由で食べないようにしているので、ゆで卵をいただいたが、平飼い卵だったのは良かった。

手羽先、味噌カツ、小倉ワッフルなど、名古屋名物のものは油を使っているので自分には合わないが、そうでない普通の人には良いのだろう。

2日目の朝食もエグゼクティブラウンジは利用せず、インプレイス3-3を利用した。この日の受付も同じマネージャーさんだったが、今度は壁際の落ちついた席に案内されたので、ほっとした。この日は部屋番号を言う前に部屋のカードを提示したのが勝因だったか? しかし、そのマネージャーさんは席まで案内をするのではなく、手でその方向を指し示して「あちらのお席でいかがですか?」と「自分で行け」的な態度であったのはホテルスタッフとしては残念であった。

前日は、ポタージュ系の緑のスープというものが出されていて美味しかったが、この日も同種で赤のスープが出されており、これも美味しかった。

この2日間、宿泊客の殆どは日本人で、一部オーストラリアの軍隊のグループが滞在していた以外、韓国・中国などの外国の方々は見かけなかった。

ヒルトン福岡に行くと朝食会場では外国からの方がビュッフェ台の列に横入りして来るので、それだけが嫌だったのであるが、ヒルトン名古屋は地域的にそれが無いので非常に穏やかで良かった。

ヒルトン名古屋の場合、ラウンジの品数を増やす事は難しいのだろうが、1階レストランの朝食にもう少しバリュエーションがあれば大満足のホテルステイになると思う。

ヒルトン福岡シーホークのアップグレード情報はこちらからどうぞ

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