LCC&レンタカーの旅(清水寺)⑪

旅行4日目は、特段の目的がない為、朝はゆっくり8時に目を覚ました。朝食用のパンが、添加物の入っていないモノが売っていないので、この日はパンをやめてサトウのご飯に切り替えた。1階のラウンジにある電子レンジを借りてご飯を温めた。いつもの様にたっぷりのサラダと半熟タマゴ3個食べ、ご飯のオカズに蒲鉾、シーチキン、ジャコ、海苔、味噌汁をいただいた。質素な朝ご飯であるが、旅籠屋の室内で出来る範囲では満足な朝食だった。洗濯機乾燥機を終わらせて旅籠屋を出たのは11時になってしまった。当然、宿泊客の中では一番最後である。この日は京都を観光する予定であるが最悪の場合、清水寺だけ見学出来れば良いというつもりで出かけた。旅籠屋奈良針店から清水寺まではナビによると約1時間半かかる予定だ。今までの経験では高速利用のルートを選択した場合、予定より早めに到着する事ができるが、一般道ルートを選択すると常に予定より遅れる事になる。その為、高速利用ルートで行ったのであるが、感覚的にかなり遠回りをしたような気がする。京奈和自動車道から第二京阪道路のつなぎ部分が蛇行していて、西に東に向きを振られるのが、その原因かもしれない。それでもほぼ予定通り12時半頃に清水寺に到着した。駐車場はどこに停めたら良いのか分からないままナビに従って進んでいくと清水寺の山門に一番近いと思われる民間駐車場の前まで来た。ところが前を走っている車が駐車場に入庫したところで丁度満車となってしまった。一方通行となっているその道は山門手前でUの字にカーブして元来た方角に戻される。4m程の幅しかないその道は観光客が溢れかえり原宿の竹下通りの様相である。人にぶつからないように慎重に坂を下っていくと前方にタイムズ駐車場のサインが見える。満車になっているが1台出そうである。さらにスピードを緩めて、ソロソロとタイムズ駐車場の脇に車を寄せて停車した。午前中参拝した人が丁度帰る時間なのだろう。うまい具合に1台分空いて入庫させる事ができた。雨が降りそうであるがギリギリ未だ持っている感じの天気である。念の為、折りたたみ傘を持って出た。観光客の3割は着物を着ている。外国人については5割以上着物を着ているのではないだろうか。後でこの商店街を下って行くと着物レンタルのお店が沢山あった。どこも3,000円のレンタル料金の様だ。映える写真を残す為なら3,000円の出費は安いものなのだろう。宿泊する宿でもレンタル出来るのかもしれない。そうすれば丸一日着物で観光が出来る。日本人にとっても手軽に非日常を味わう事が出来るのでウケているのだろう。

山門をくぐると、何と清水寺の本堂は工事の為に焦げ茶色のネットで覆われている。清水の舞台にも工事の足場が組まれ、舞台は見る影もない。残念な時に来てしまったものである。これでは映える写真を撮る事が出来ない。本堂に上がると大きなおりんがあったので、鳴らしてお経を唱えさせてもらった。清水寺の宗派を知らなかったのであるが真言宗なので丁度良かった。本堂から上に進むと、時間が無い人用に直接戻るルートとグルーっと一周して音羽の滝を見学するコースに分かれている。急がない旅なので、一周コースに進んだ。本堂から少し離れると雑踏と喧騒から解放されて清水寺の森の新鮮な空気を感じる事ができる。朝方雨が降った事もあり、より空気が綺麗に澄んでいるのかもしれない。清水寺はコンパクトに見所が詰まっていて観光に最適な場所であると感じた。入場料収入だけでも莫大な金額になるのだろうから、大規模修繕工事も余裕で出来るのだろう。お寺も運営する人の才覚で繁栄と衰退に分かれるのだと気付かされる。一周して音羽の滝に戻って来たが、滝の前の行列が20人位だったので並んでみることにした。山の上から流れ出る音羽の滝の水が3本のトイで池に注がれ落ちているが、それを柄杓で受けて頂くとご利益があると言われている。皆が自分の姿を写真に残そうと対面から仲間に写真を撮らせるので列はなかなか進まない。個別写真禁止にして業者が写真を撮ってネットで配れば良いのになどと考えてながら辛抱して順番を待った。一応、妻が柄杓で水を受ける姿を横から写真を撮ってやった。

続きはこちら「蕎麦よしむら清水庵」

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