この日、二条城、京都御所を見学して、当初の目的は達成した。後は無理せず早めに宿に戻って、荷物のパッキングに入ろうと考えていたのであるが、チョットだけ渡月橋を眺めに行きたいという気持ちが湧いてきた。京都御所から嵐山までは東西の直線的な横異動で済むので渋滞の恐れは少ない。さっと見て帰ろうという事で向かうことにした。カーナビによると25分くらいで行けるようだ。
京都市内中心部から西へ進み、嵯峨野辺りまで来ると街の雰囲気はがらりと変わって、田舎の鄙びた温泉街の様な感じになる。桂川沿いの道路に出ると、車の中からでも桂川の清流が良く見える。河原の石にあたりながらユルユルと流れている。バックには小高く緑に覆われた嵐山が青空に映え、独特な空気感を持った空間である。「ここはリゾートだなあ」と思う。平安貴族がここに別荘を建てた気持ちが良く分かる。
どこか駐車場に車を停めて、適当なお店でお茶でもしようと考えて、キョロキョロしながら、車をゆっくり走らせていたのであるが、駐車場が見つからない。人気観光地だけあり渡月橋周辺だけは車も渋滞気味なので、路肩に寄せるのも迷惑になると思い、走っているうちに渡月橋の東岸から西岸へ押し出されてしまった。東岸は観光地化しているが、西岸は主に住宅が建ち並ぶエリアである。Uターンしようかとも考えたが、ここでお店に入っていると帰りが遅くなりそうなので、結局そのままスルーして終わりにした。
次回、気候の良い時に嵐山周辺に宿を取って、また訪れてみたいと思う。多分、秋の紅葉の頃が一番よい季節かと思うが、相当早めに宿を押さえないと埋まってしまうのではないかと思われる。今回チラッと下見が出来ただけであるが、それでも有意義であった。
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