ヴェネチアンのお部屋は如何に? <マカオ・香港トリップ>⑥

チェックインフロントで、カードキー2枚と館内の案内図を渡され、部屋への行き方を案内図上で説明されたら、チェックイン手続きは完了である。こちらが、スーツケース2個を持っているのを先方は承知しているが、それには触れずに「エンジョイ ユア ステイ」で終わりであった。やはり、ここからもセルフ方式という事らしい。まあ、チップを払わなくて済むので良しとしよう。

妻のスーツケースも合わせて2個を引きながら、部屋へと向かう。案内図上では簡単に行けそうに見えるのであるが、何しろ空間が広いため、エレベーターホールがどこにあるのか感覚的に掴み辛い。行き過ぎて戻るのも嫌なので、注意深く進み、従業員とすれ違えば行き先を確認しつつ進む。

エレベーターホールの入口には、お座なりではあるが警備係が立っており、宿泊客以外が立ち入らない様にチェックをする形になっている。

一応、自分の部屋番号を伝えてこのエレベーターで良いか確認をしてから乗り込んだ。

宿泊階でエレベーターを降りると廊下は左右両方向に長く長ーく伸びている。途中カーブしているので、その先は果てしない。

部屋番号を確認しながら延々と歩くことになった。

大きいホテルに泊まるのは、こんな場合に快適ではないと思い知った。

部屋は1ベッドルームであるが、さすがに広い。入った瞬間は、その広さに感動して荷物を広げる前にこの状態をカメラに収めようと、あちらから此方からシャッターを切った。しかし、2晩過ごすにつれ無駄に広いという事が分かった。

 

広さに甘えて、設計時にレイアウトの議論と作り込みが、充分なされていないのではないかと、詰めの甘さを感じる部屋であった。

心配していた冷房であるが、思っていた通りギンギンに入っていたので、早速スイッチを探してOFFにするとともに、ルームサービスに電話してエクストラの毛布を2枚持ってきて欲しいと依頼した。

こういう事は早目の手配が吉である。

ただ、エアコンに関しては、スイッチをOFFにすると風は止まるのであるが、全館冷房の冷気が滞留して、それが浸入して来るためか、3日間最後まで涼しい状態であった。

室内には、ミネラルウォーターとコーヒー紅茶のパックが置かれていたので、ティーポットでお湯を沸かして、先ずは珈琲を飲んで一休みする。

予定より遅い到着となったので、今日は軽く館内を散策してから、館内のフードコートで食事を済ませてしまおうという事に意見が一致する。

館内も冷房が効きすぎている可能性が高いので、上着を一枚余分に持って、部屋を出る。

エレベーターで一階に降りて少し歩くと、3階分位の長いエスカレーターがあったので、取り敢えず上っていくとモールの様な所に出た。

ヴェネチアの街並みを模したモールである。

アールになった高い天井は、青空に雲が浮かぶ絵になっており、良い具合で間接照明が当たっている。建物の中でも昼間の街中を歩いているような錯覚に陥り、時間感覚がわからなくなる。

少し歩くと運河に出た。ゴンドラが観光客を乗せてゆったり浮かんでいる。ヴェネチアに来たと思えばそんな気にもなるし、作り物感も消えないし、不思議な国に迷い込んだ様である。

案内図と照らし合せてみるが、自分の居場所がわからない。本当に迷ってしまって、フードコートに行くのにモールを一周してしまった。

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