真言宗豊山派

お盆の季節、私の実家は浄土真宗なので特別なイベントは無いのであるが、妻の実家が真言宗豊山派で信心深く、お盆は一大イベントである。

先ずは、前日までに盆棚を飾り付けしなければならない。私の重大任務は竹を組んでほおづきを飾り付けする事である。妻は、フルーツの盛り合わせを買いにいくつかの果物店に品定めに廻る。8月13日は、茄子と胡瓜で牛馬を作り、団子、水の子を作って盆棚にお供えする。その日の夕方、お墓にご先祖様達をお迎え行き、焙烙(ほうろく)の上でオガラを焚いて迎え火をする。ご先祖様の霊がこれを目印にその煙に乗って戻って来るという想定だ。その後、提灯の蝋燭に火を付けて家まで誘導する。8月16日までは家にいる想定なのであるが、その間毎日1度お墓にもお参りに行く。そして最終日16日の夕方に、また提灯を灯してお墓に行き、同様にして今度は送り火を焚いて、ご先祖様達をお見送りするのである。
この4日間、フルーツは保つのだが、水の子、団子はカビが生える事があるので、途中で作り替える。本来なら毎日作るのかもしれない。お花も普段より多めに飾るので、花瓶の水が1日で臭ったり、お花の茎が腐るものも出てくる。いろいろとケアが必要となるのである。
我が家はお盆の時期に旅行に行かなくても、オフシーズンに自由に旅行に出かけられるので、お盆は自宅で過ごしている。
ご先祖様に感謝をして、共に暮らす家族にも感謝をして、大切にする気持ちを再確認する時間を持てる風習が残っている事は貴重である。

 

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