27番札所「神峯寺」へは、26番「金剛頂寺」から約24kmの距離にある。国道55号線を約20km走り、「唐浜駅」の手前を右に折れ山側に入っていく。この山道は登るにつれて急こう配になり、道が狭くカーブもきつい。もし軽自動車であったらパワー的に登れないのではないかと思う程である。対向車が来るとすれ違うのも厳しい場所が多い。1000ccの小型車を借りて丁度良かったと感じた。車道の脇には徒歩で登る為の道が所々に交差しているのが見えたが、よじ登らなければならない程の急こう配である。高知の人は山の上にお寺を作るのが好きなのだろうか。その道路の作り方も危険なほど急こう配なので、これは県民性の違いがなせる業なのかと感じた。駐車場にたどり着くとBMWなど結構大きな車で来ている人がいるようだ。こんな車とすれ違いにならなくて良かった。仁王門をくぐり境内に入ると未だ150段の石段が待っている。ここも徒歩のお遍路さんには難所であると思う。本堂にようやくたどり着くと、朝一番だというのに既に汗まみれになってしまっていた。しかしお経をあげていると吹いてくる風が清々しいのである。
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第27番<竹林山 神峯寺 地蔵院> ちくりんざん こうのみねじ じぞういん
本尊:十一面観世音菩薩
開基:行基
真言:おん まか きゃらにょきゃ そわか
宗派:真言宗豊山派
駐車場:駐車場から境内まで徒歩10分 納経所:仁王門の先左手
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28番札所「大日寺」は、27番「神峯寺」から約40kmの距離がある。この日の車での移動時間は9日間全行程の中で一番長いので気合を入れて走らなければならない。「大日寺」は今までと違い内陸部に入った場所にあるので、風景が田園地帯となってくる。それでもやはりお寺の立地は平野を見下ろす高台であった。かつて弘法大師がその爪で薬師如来の姿を彫ったと言われる楠が明治の時代までは残っていたようだ。現在はその霊木が奥の院に安置されているそうである。
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第28番<法界山 大日寺 高照院> ほうかいざん だいにちじ こうしょういん
本尊:大日如来
開基:行基
真言:おん ばさら だどばん
宗派:真言宗智山派
駐車場:山門前 境内まで徒歩2分 納経所:仁王門の先右手方向
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29番札所「国分寺」は、28番「大日寺」から市街地を抜けて約8kmの距離にある。このお寺の本堂は戦国大名の長曾我部国親・元親が建立したもので重要文化財に指定されているそうだ。
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第29番<摩尼山 国分寺 宝蔵院> まにざん こくぶんじ ほうぞういん
本尊:千手観世音菩薩
開基:行基
真言:おん ばさら たらま きりく
宗派:真言宗智山派
駐車場:仁王門の先左手 納経所:本堂手前を右に折れて中門をくぐった先
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30番札所「善楽寺」は、29番「国分寺」から約9km、土佐神宮の参道の隣接しているので、ナビで到着したところが土佐神宮の駐車場であり、間違って神宮に参拝しそうになる。その隣のこじんまりしたお寺であるので注意が必要だ。境内の奥にある「梅見地蔵」は頭の病気にご利益があるという事なのでお参りした。
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第30番<百々山 善楽寺 東明院> どどざん ぜんらくじ とうみょういん
本尊:阿弥陀如来
開基:弘法大師
真言:おん あみりた ていせい から うん
宗派:真言宗豊山派
駐車場:境内に隣接 納経所:大師堂の左隣
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31番札所「竹林寺」は、30番「善楽寺」から約8.5km、五台山公園に隣接している。この山の下には国道376号線のトンネルが通っているのでGooglemapのナビがそちらの道を拾って切り替わったりするのでナビを頼りに運転していたらグルグルと迷ってしまった。それに気づかず参拝した帰り道も同様に混乱して遠回りした。訪れた時は一部工事中であったが、境内の庭園は美しく見事であった。緑のアーチが架かった階段など絵になる風景が点在している。五重塔も美しい。
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第31番<五台山 竹林寺 金色院> ごだいざん ちくりんじ こんじきいん
本尊:文殊菩薩
開基:行基
真言:おん あらはしゃ のう
宗派:真言宗智山派
駐車場:境内まで徒歩2分 納経所:仁王門の手前、駐車場に隣接
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