ヒルトンタイムシェアの価値について改めて考えることになった沖縄・瀬底島の旅

HGVC瀬底 1ベッドルームタイプのリビング
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コロナでハワイに行けない間も支払い続けていたタイムシェア管理費による付与ポイントは、ヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブの紳士的対応により 失効することなく2年分がリザーブドポイントとして貯められていた。

しかし、そのリザーブドポイントは今年度が期限であり、それ以降は他のポイントに移行する事は出来ず失効する事になるので、何としてもそのポイントを今年中に消化しなくてはならない。

また、昨年度の繰り越し分もセーブドポイントとして残っているので、都合3年分を年末までに消化する必要に迫られている。

基本的にはハワイのタイムシェア宿泊でポイント消化するのが一番お得なのであるが、万が一、年末までに使いきれなかった場合には失効してしまう事になるので、その一部を沖縄・瀬底島のタイムシェアで利用しておこうというのが今回の旅行の趣旨なのである。

折角久しぶりに沖縄に行くのなら、1週間程度滞在したいと考えたのであるが、日本中のタイムシェアオーナーが同じ事を考えているようで、瀬底のタイムシェアには殆ど空きが出ていない。逆に来年1月以降はガラガラの状態でいつでも好きなだけ予約を入れられる状態である。

今年度に1週間の空きは望めそうにないので、偶然見つけた3泊の1ベッドタイプに予約を入れた。

その前後の日程には、タイムシェアでは無く、ヒルトン瀬底とヒルトン北谷のホテルに宿泊すれば丁度良いかと考えたのである。

妻に予約が取れた報告をすると、「ホテルを移動するのは、チェックインした時の消毒作業などが毎回面倒なのでイヤ。3泊だけでいい。」という事になり、結局3泊4日で日程が確定した。

妻はホテル宿泊の際、持参したエタノールで部屋中を消毒してから使用しているのである。

我が家の場合、沖縄に行っても余りする事はなく、ゴルフとSUPをやるくらいしか考えていないのであるが、梅雨時なので3泊の日程では晴れの日があるのか微妙である。

ゴルフも出来ず、雨中のドライブで終了という事もあり得ると覚悟しての予約であった。

出発の1週間前にヒルトン瀬底から電話があり、「少々お時間をよろしいでしょうか?」という事で、瀬底島訪問が初めてとなる我々に近隣情報などの説明をしてくださった。

しかし、その電話の主たる目的はタイムシェア説明会へのお誘いであり、その予約取りの為であった。

今回は滞在時間が短い事もあり貴重な時間を説明会で取られては敵わないので、丁重にお断りして、当日の天気が悪くて外出しない事になったら、こちらから説明会参加を申し込みますとお伝えした。

その後、数日経過し、出発の前日に台風2号が沖縄を直撃する見込みとなった為、出発2日前の段階では今回の旅行は無理だろうと諦めていた。

レンタカー会社から電話があり、キャンセルするか否かの確認があった。

飛行機が欠航となって沖縄に行かれない場合には、当日であってもキャンセル料は無料、飛行機が飛ぶのに自分の意思でキャンセルする場合には通常の規定通りのキャンセル料が発生するとの事であった。

その時は、ほぼ無理と思っていたが「飛行機が飛ぶなら行くつもりです。」と返答しておいた。

諸々の事情により、今回は成田空港を利用したい為、ANAが沖縄便を飛ばしていない現在、ピーチアビエーションで予約をしていた。

ピーチアビエーションの場合、LCCであっても第三ターミナルではなく、第1ターミナル発着となるので有難い。

台風2号は、殆ど停滞に近い時速13kmで沖縄本島に直撃するコースでゆっくり進んでいる。

出発の前日になれば、欠航の連絡が入ると思い、ピーチアビエーションのアプリを度々チェックしていたが、朝一便の6:40発は欠航となっているが、私が予約した10:15発については未だ情報が無い。

どうなるのかと気を揉んでいたら、「遅延」のお知らせが入って来た。

何と45分遅れで、10:50に出発すると言うのである。

weathernewsさんの予想

台風天気予報を確認すると、確かに13:20沖縄着予定が45分遅れて14:05着になるとすれば、その時刻に台風は沖縄を通過して居る予定だが、未だ奄美大島の南側に台風の中心がある時間帯である。

風の予報は西風10mとなっているが、最大瞬間風速というものがあるので、突風が吹くこともあるだろう。

台風後の空港再開初便として着陸するのは、ごめん被りたい。

その他の便の欠航状況を確認してみると、一番機では無いようであった。

しかし、名古屋発11:00の石垣行きが欠航予定となっている。

これは機材の大小の問題で、小型機だから欠航という事なのだろうか?

そうであれば、大型機であるから何とか風に負けずに着陸できるという事か?

航空会社というのは、そんなにギリギリの線でも飛行機を飛ばさないと成り立たないのか、長年の経験と実績で安全であると確信しているのか、不安は尽きないが、LCCと言えども日本の会社だから大丈夫なのだろうと思いたい。

一応、キャンセルした場合の損失を確認してみると、レンタカー代は前日キャンセルの場合50%、タイムシェアについてはキャンセルプロテクションを予め購入しておいたので当日キャンセルであってもキャンセル料無しでポイントは戻る。

ピーチアビエーショについてはバリューピーチでの予約なので、日程変更は手数料無料で可能である。

前日の段階でやめる事にすれば、レンタカー代の50%の損失と、タイムシェアの予約手数料とキャンセルプロテクション代の損失だけで済む。

その後は、天気情報と現地の映像をチェックし、台風が過ぎ去った石垣島の映像などをチェックしたのだが、石垣島の映像を見る限り、台風が通り過ぎれば左程危険は無いように見えたので、意を決して飛行機に乗ることを決めた。

台風の影響で40分遅延でのフライトとなった。

という事でヒヤヒヤのフライトとなったのであるが、途中で飛行機の揺れはあったものの無事沖縄に到着する事が出来た。

まさに台風の上を飛び越えて、その向こう側に着地したようなものである。

那覇空港への着陸。オンショアで大荒れの海。

那覇空港に到着すると、台風の中心は未だ奄美大島の南にあるものの既に雨は止んでいて、風は強いので、そのせいで道路は乾いていた。

今回のレンタカーは、空港受け渡しが出来るという事で「レキオスレンタカー」を予約していたのであるが、予約後に連絡が入り、現在空港が混雑する事から空港での受け渡しは中止していて、営業所へ送迎後に受け渡しという事であった。

営業所までは送迎車で10分程度で到着したので問題は無いのであるが、営業所としての建物は無くラブホテルの隣の露天の駐車場で配車され、路上で契約書にサインをしてクレジットカード決済をするという手続きであった。

日本国内とは思えない何処か東南アジアのリゾート地で手続きしているようであったが、車は新車だったので大変満足であった。

ランチは当初空港内で食べることも考えていたが、那覇市内のローカル食堂で食べようと思い、レンタカーで向かったが、お店の外観を見たところで、妻からダメ出しをされたので、衛生面を第一に考えて、結局ファミレスに行くことになった。

どうせなら大戸屋に入りたかったが、近場で探すと消去法でガストとなった。沖縄まで来て、ガストかとも思ったが、感染症リスクを考えれば、テーブル間隔の広いファミレスは安心できた。

食事後は、一路瀬底に向けて高速道路をひた走る。時折降り注ぐ豪雨と横風でスリリングなドライブであったが、渋滞は無く、予想より早めに瀬底島に到着した。

カーナビは、瀬底ヒルトンホテルを表示するものの瀬底島内の新しい道路が反映されておらず、農道のような道を案内され、途中で方向が分からなくなったところで案内終了となった。

仕方なくgooglemapを開くと新しい道路が反映されていたので、それを見て何とかたどり着く事が出来た。

ヒルトンの建物の第一印象は、白くてのっぺりしていて、簡素な建物なので、周囲の環境とも相まって寂しい感じがした。

まかり間違えば、千葉の郊外にある倉庫物件に見えなくもない外観である。

周辺には未だ何もない。荒地や畑が広がっており、ヒルトンの敷地の手前には、沖縄式の立派な墓地もある。

島内をぐるっと走ってみると、カフェやペンションなども所々に出来ており、徐々に賑やかな島になっていく気配は感じられる。

他の大手ホテルチェーンの進出の話もあるそうなので、10年もすれば様変わりするのだろう。

今現在は、未だ素朴な瀬底島を味わえる貴重な時期と言えるのかもしれない。

ヒルトンの敷地内に入ると、手前にホテル棟、その奥にタイムシェア棟が建っているが、タイムシェアの建物の外観はホテル棟よりさらに簡素である。

タイムシェア棟のエントランス

エントランスも一対のシーサーがお出迎えしてくれているが、今時の分譲マンションのエントランスより素っ気ない感じである。

到着は5時半頃だったので、本来はチェックインで込み合う時間帯かと思われるが、この日は台風の影響でキャンセルする人も多かったようで、フロントは閑散としていた。

前日は丁度沖縄を台風が直撃していたので飛行機は全便欠航となっていたので、来られない人もいたろうし、当日も一部欠航があったので、相当数のキャンセルが出ただろう。

前日にHGVCの予約サイトをチェックしてみたら、いきなり直前の4~5日間、全部の部屋タイプで空きがどっと出ていた。

直前に空きが出る事はたまにあるが、こんなことは今までになかったので、間違いなく台風の影響で一斉にキャンセルが発生したものだろう。

ガラガラのフロントデスクでチェックインを済ませてカードキーを受け取ると、最後の手続きをエレベーター前にあるHGVCのデスクで行なうと案内された。

そこへ移動して、担当者から説明を受けると近隣施設の割引クーポンなどをアプリで受けられるという事でアプリのインストールを促された。

しかし、それは本来の目的では無く、主たる目的は説明会参加のお誘いである。

事前の電話で、「滞在期間が短いから今回は参加するつもりはない。」とお断りを入れておいたので、強く勧められる事は無かったが、軽く打診されたので、「時間が空いたらお声掛けます。」と返答した。

どうやら今回の説明会参加の特典はハワイのホテルの宿泊ご招待であるらしく「今年はハワイにはいかれるのですか?」と聞かれたので「○月に行く予定です。」と答えるとそれ以上に話を広げられる事は無かった。

まだ、ハワイ行きの予定が無いのなら、ハワイのホテル宿泊を特典として、説明会参加を強くプッシュされたのだろうと思う。

ヒルトンの場合、ホテルのエレベーター動線にHGVCデスクを配置していて、その横を通らなければならない事が多いので、煩わしいのが少々難点である。

アメリカ式セールスは押しが強いので、途中でお断りして切り上げるのは結構なストレスがかかるのである。

瀬底の場合は、エレベーターを降りると正面にHGVCデスクがあるので、毎回担当者と顔を合わせることになるので、もうちょっと配置を考えて貰いたいところである。

今回の宿泊は、低層階の2311号室である。

頭の数字2はタイムシェア棟を表しているので、つまりは311号室という事である。

エレベーターを降りて、直ぐ斜め右手の部屋であったので、長い廊下を歩く必要が無く近くて良かった。

室内の広さとレイアウトは、ハワイのホクラニワイキキに近いものがあり、それよりも機能的に設計されたものであると感じた。

特にキッチンのレイアウトであるが、システムキッチンで料理をしたものを直ぐに後ろを振り向いたダイニングテーブルの上に置けるという方式は非常に機能的である。

クローズドキッチンの場合、一度回り込まなくてはならないので動線として煩わしいのであるが、この方式は素晴らしい。狭い日本のマンションの場合、この間取りが一番効率的であり応用できると感じた。

台風一過で未だ雲の多い景色

ヒルトン瀬底は全室オーシャンビューなので、バルコニーからの眺めは3階であっても充分なオーシャンビューである。

ハワイのグランドワイキキアンなどは、遠くにマリーナの海面が見えるだけでもオーシャンビューと謳っているので、同じヒルトンでも大違いである。

本当に良い場所にタイムシェアとホテルを作ってくれたと思う。

ヒルトンの敷地は、海岸から見ると小高い丘の上なので、低層階からは崖下となる砂浜があまり見えない。

高層階の場合は、角度的に崖の上から見下ろせるので砂浜まで見えるのが良い点の一つだと思う。

しかし、狙っても自分の都合の良い日程に空きが出るか分からないので、もとより利用者に選択権は無いに等しい。

チェックイン後は、スーパーに買い出しに出かけた。

瀬底大橋を本島側に渡った直ぐ左手にイオン系列のスーパーとダイソーがあり、日用品に困る事は無い。

スーパーの品揃えとしては、沖縄産の野菜が豊富で価格も安い、肉も安いが、魚は品数が極端に少ないのが難点である。

この点は、名護市中心部にある大型のイオンに行っても、魚の種類は少なかったので、沖縄ではあまり魚が売れないのかもしれない。

その中で宮城県産のサンマが沖縄のスーパーで売られていたのは不思議であった。

タイムシェアのキッチン設備として、食器類や調理道具は何不自由なく全て揃っており、キッチンペーパーも備えられており補充してくれるが、サランラップは無いので、買い出しに行った際に忘れずに購入した方が良い。

ヒルトンホテルに宿泊するとヒルトンオーナーズ特典で無料でいただける朝食ビュッフェがいつも楽しみであるが、タイムシェアでは自室で自炊して朝食をとった。

久しぶりにタイムシェアに宿泊し、朝食を自分の部屋でゆっくり食べていると、「やはりタイムシェア物件は良いなあ。」と、ここで実感した。

しばらく忘れかけていたが、ホテルとは比較にならないゆったりとした部屋で、自炊をして食事をとり寛げる事は、やはり我が家の旅行のスタイルにマッチしていると再認識する事となった。

これまで、ポイント消化が出来ずに割高な手数料を支払ってRCIに移行させて、そこで期限切れを迎えて1年分を失効させたり、端数ポイントを捨てることになったり、タイムシェアは不経済だと感じることもあったが、やはりこのスタイルはウチに合っている。

物件として良いので、合う人には合うのである。

これが今回の旅の結論である。

台風も無事過ぎ去ったので、2日目となる土曜の夜には瀬底ビーチで花火が打ち上げられた。

3分半と短いが、それで充分である。

写真の通り、距離感としては、タイムシェア物件から眺める方が全体を鑑賞できる。

ホテルから眺めると間近なのでド迫力かとは思うが、近すぎて見辛いのではないだろうか?

タイムシェア棟から見た花火

今回の滞在で、ヒルトンのスタッフさんとは挨拶をかわす程度であまり多く接してはいないのだが、一つ大変感動したことがある。

チェックイン当日に対応して下さったHGVCの担当のミヤゾン似の男性であるが、別の日にはヒルトンホテルの中のHGVCのフロントに立っていた。

「こんにちは。」と声をかけると、「あっ、○○様、こんにちは。」と、一度しか会っておらず、本来ならその後に会う事もないかもしれない我々の名前を憶えていて、咄嗟に直ぐ名前が出てきたことに大変驚いた。

正確に言えば、その際はそれにすら気付かず普通に何気ない会話をして、直ぐに分かれたが、歩きながら、そういえば今名前で呼ばれたよなと思いだし、余りに普通に自然な感じで名前を呼ばれたことに改めて驚いたのである。

その人だけ個人的能力が素晴らしいのか、ホテルの教育が素晴らしいのか分からないが、自分には到底無理だと思い、ヒルトン凄すぎると思った。

タイムシェア物件のロビーフロアの奥にオーナー用のラウンジがあるが、夕方5時で終了してしまうので、今回の滞在では1度しか利用する機会が無かった。

飲み物とちんすこうなどがあり、それなりに席数もあるが、タイムシェアの説明会として奥のコーナーを利用していたりする。

ラウンジの両サイドに説明会コーナーとして利用するスペースがあるようだが、ラウンジに入って左手奥のコーナーは仕切が無いので説明会の会話の内容が聞こえてきてしまう。

ついつい気になって聞き耳を立ててしまっていた。

もし、説明会を受けるのであれば、事前にプライバシーを確保できるコーナーで行なうようリクエストしておいた方が良いと思う。

ヒルトンのタイムシェアは、瀬底が出来た事により選択肢が広がり、ポイント失効リスクが少なくなり、RCIに移行したり余分な使用方法を使わずに済む事になった事で、価値が増大したと思う。

為替変動で年間管理費の増大が痛い部分があるが、また円高になる事もあると思うので、その際にドル預金をするなどして、上手く運用すれば持ち続ける価値は十分にあると思う。

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