JGC修行、インド・デリー、エアロシティのアロフトに宿泊

アロフトを予約した理由

JGC修行の為に、インド・デリー発の海外発券でニューヨークまでの往復を行なった為、その締めの為の2回目のデリー旅行を行ないました。

初めてのデリー滞在は、郊外の新興都市であるグルガオンにあるダブルツリーbyヒルトン・グルガオンNCRに宿泊して、デリーの市内観光も楽しんだので結果として良かったのですが、洗顔も歯磨きもミネラルウォーターで行う事に妻がストレスを感じて、「もう二度とインドには行きたくない。」と言うのです。

また、丁度野焼きの時期で大気汚染が深刻になるという情報も、妻の意見の補強となりました。

航空券としては、約半年前の6月の発券時にインドで2泊する旅程で取っていたのですが、旅程変更してデリータッチにより、0泊で往復する事も検討しました。

しかし、デリータッチの場合、入国審査などで問題が発生するリスクも考えられるので、1泊だけはした方が良いと考え、妻を説得しました。

未だホテルの予約はしておりませんでしたが、航空券の旅程変更をするにあたって、意外に変更手数料がかかり、2名分の変更手数料を支払うくらいなら、元の予定通り現地で2泊した方がトータルで安く上がる事が分かりました。

そこで、もう一度妻と相談し、「空港近くのホテルを予約して、2泊ともホテルにこもって外出せずに帰って来るから。」と言う事で、元の予定通り収まりました。

インディラ・ガンディー国際空港には、隣接するエアロシティという高級ホテルが集結した街があり、そのエリアは、いわゆる「インド」とは隔絶された世界で、治安が保たれています。

エアロシティ内のホテルは、デリー市内の高級ホテルの料金と比較すると、平均して少し高めです。

しかし、物価の安いインドなので、折角なら高級ホテルに泊まりたいと思いJ.W.マリオットを狙っていたのですが、最初にチェックしていた頃から急激に料金が上がってしまい、しかも、私達が滞在する日程から数日ずらせば半値近くになるという状況となっていたので、損した気分になり気持ちが萎えてしまいました。

そこで、どうせ時間を潰しに行くだけだからと、ランクを落として、アロフトを予約する事にしました。

空港送迎からチェックインまで

マリオット・ボンヴォイのクレカも持っておらず、マリオットの会員登録もしていない状態なので、アプリをダウンロードして会員登録だけしました。

その平会員でも、アプリ上には朝食と空港送迎の付いたビジネスパックというプランがあり、お得に予約ができました。

しかし、現地到着してから分かりましたが、平会員としてアサインされる部屋は、おそらくホテル内で1番条件の悪い部屋です。

それは平会員だから仕方の無い事ですが、それ以外の事は満足できる滞在でした。

先ず、予約を入れた後、ホテル側からメールが入り、到着便名の問い合わせがありました。

それを伝えると空港送迎に関する手順の説明などがあり、非常に安心感がありました。

ホテル予約後に、JAL側でフライト時間の変更があったりしましたが、それをメールで伝えると、きちんと返信メールが来る事も安心できました。

到着時のお迎えも、空港出口の正面で分かりやすく看板を掲げて待っていてくださったので助かりました。

ただ、海外旅行の冒険的要素はなくなってしまうのが難点です。

空港からの送迎は何名かまとめてバスで移動するものと思っておりましたが、個別に乗用車で送ってくれました。

相当な人数に対応するので、多数のドライバーさんを用意しているのだと思います。

ドライバーさんはスーツケースを運んでくれて、長い距離を歩いて車を止めてある駐車場まで案内してくれました。

ドライバーさんは大変だと思います。

あらかじめ空港出口のコンビニでミネラルウォーターを買ってお釣りで小額紙幣を作っておいたので、チップを渡すことができました。

エアロシティのエリアに入ってくると、立派なホテルがずらりと並んでおり周辺の治安も良さそうなので安心感がありました。

ホテルのエントランスに入る際も、車のボンネットとトランクを開けて中のチェックをしております。

遅い到着でしたが、フロントデスクには何人ものチェックイン客がいました。

フロントの女性は割と早口の英語で説明をされますが、インドの発音の英語は他のアジアの国々の英語と違い、癖が強くて非常に聞き取りにくいです。

無事チェックインが完了し、ベルボーイが荷物を運んで部屋まで案内してくれました。

ここでチップを渡すととりあえず用意した小額紙幣が終わってしまいます。

旅行の間中チップのことばかり気にしています。

部屋に入って最初に感じたのは、なんだか薄暗いということです。

それと下水の匂いが漂っていました。

すぐに部屋を変えてもらおうかと思いましたが、換気して、とりあえず水を流してみると、匂いは収まったので、そのままの部屋で滞在することにしました。

多分しばらく使われておらず、排水のトラップの水が干上がったのだと思います。

条件の悪い部屋だからしばらく使われてなかったのだと思います。

到着したのは夜だったので、分からなかったのですが、朝起きて窓を開けると目の前には鉢植えの植栽がずらっと並んでおり、その向こう側を人が歩いていました。

そこはルーフテラスになっており、テーブルが置かれて、宿泊客などがお茶を飲んだり、休憩したりする場所になっております。

覗こうと思えば部屋の中を見ることができるので、目が合ってしまう可能性もあります。

部屋は北向きなので、日差しは入らず、インドなのに寒い部屋でした。

セントラル冷房になっているので、冷たい空気が全館を回っており、エアコンをオフにしても換気口から冷たい空気が漏れてきます。

日中日差しが入らないので、部屋が暖まることがなく、ずっと温度が上がらないのです。

部屋が薄暗く感じたのは、壁紙がグレーだったからです。

これはアロフトのコンセプトがモダンということなので、そのデザイン性のためです。

水回りのタイルも全てグレー系なので、印象としてあまり清潔な感じはしませんでした。

水回りの配置として玄関の横に洗面があり、その隣にトイレがあり、その先にシャワールームがあります。

それが排水溝はすべて1本でつながっており、洗面で流した水はシャワールームの排水溝に流れる音がします。

その排水音もなんだか貧乏臭くて快適ではありませんでした。

まぁ最初に下水臭かったと言う第一印象が悪いのだと思います。

それから、日本にいる時からメールで依頼していた追加の毛布が部屋に入っておりませんでした。

アプリのチャットでは返事が良かったのに残念ですが、スタッフの連携が悪いのは海外ホテルあるあるだと思います。

部屋に備え付けのミネラルウォーターは、ペットボトルでは無く、瓶詰めだったのは非常にポイント高いです。

毛布の追加と水の追加を持って来てもらいチップを支払うと細かい紙幣がつきました。

一階のフロント前には、カフェがあり部屋に持ち帰る飲み物やお菓子類が購入出来ますので、また釣り銭を貰って細かい紙幣を作らなければなりません。

しかし、ミネラルウォーターは無くペリエなどなので、両替的には効率が悪いです。

それと、部屋の中に置かれていた備品で、スリッパが1足、バスローブが1着、 タオルは3セットというのも不思議でした。

スリッパは持参しているので問題ありませんが、適当過ぎると思います。

また、ベッドのシーツに醤油のような茶色のシミが付いていたのも印象的に悪いです。

日本食レストラン「銀座」

到着した日の夜、ホテル内には「銀座」という名前の和食レストランがあり、未だ営業していたので、早速夕飯を食べに行きました。

ホテル内のレストランなので、割高であることを覚悟しておりましたが、意外にも非常にリーズナブルでした。

客は殆ど日本人でしたが、インド人で蕎麦を食べている人もいました。

メニューの豊富さも、味も日本と全く変わりませんでした。

朝食会場のレストラン「nook」

翌朝の朝食は1階の別のレストランでいただくことになりますが、料理の品数はたくさんあり味もよかったです。

ただやはりインドなのでスパイシーなものが多いです。

サラダも豊富にありますが、生野菜は避けて火を通したものだけいただきました。

フルーツは豊富にありましたが、日本のフルーツと違い味は薄いです。

サラダの代わりと思って食べました。

朝食会場に入った時は満席で、中庭のテラス席なら直ぐに座れるという事でしたが、ハエや虫が来そうなので中の席が空くまで暫く待ちました。

スタッフは、小まめに様子伺いをしてくださり非常に親切です。

バフェの料理など、オススメのものを取って来てくれたりしました。

上級会員用には別室があり、スタッフがバフェの料理を頻繁に運んでいました。

自分でわざわざ取りに行かなくてもスタッフに頼めば全て取ってきてもらえるのだと思います。

スタッフの数も非常に多いです。

ホテルの共用部分のトイレには常にスタッフが駐在しており、誰かが使用するとすぐに清掃するようになっており、非常に清潔です。

宿泊した部屋の内容について細細とマイナス点を言いましたが、一般的なインドの生活と比べれば、天と地の差があるほど清潔な環境です。

清潔さにおいて、日本のホテルのレベルを求めるのは間違いなのだと思います。

エアロシティ内のショッピングモール

朝食の後、部屋の中にいても眺望がなくて陰気臭いので出かけようと言うことになり近隣を散策しました。

エアロシティー内にはWORLD MERK という立派なショッピングセンターがあり、ブランドショップも入っているということだったので、見に行きましたが、飲食店ばかりで、ブランドショップなどはコロナ禍で撤退したのか見つけられませんでした。

このショッピングセンターは、3棟のビルで構成され、巨大で立派な作りですが、入り口ではセキュリティーチェックが厳しいので訪問するのは面倒です。

ビデオを回す事は禁止されています。

道路を挟んで両側にありますが、地下道でつながっています。

 飲食店ばかりたくさんありますが、この供給に対してそれだけの需要があるのか疑問です。

近隣にオフィスがあるのか分かりませんが、観光客だけで成り立つとはとても思えません。

大手チェーンの飲食店も多数あり、私としては衛生面も問題ないだろうと思い、この中でランチをしようと思ったのですが、妻はやはり衛生面で不安があるようで、ホテルに帰りたいということでした。

結局買うものは何もなく、一通り見学したところでホテルに戻りました。

昨晩の日本食レストランが良かったので、この日のランチもこの日本食レストランに行きました。

昨日の夜は時間が遅かったためか、居酒屋的なメニューだったですが、この日は非常に料理が豊富でした。

ラーメンなどの中華もあり、日本食と言うよりは、日本で食べる食事全般がここで食べられると言うことになります。

スタッフはインド人かアジアの方々ですが日本語も通じます。

ホームページを見ると、シェフは日本人でした。

だから、料理のクオリティーも味も日本と同じだったのだと思います。

結局その日の夜もこの日本で日本食レストランでいただき、その次の日のランチもこのレストランでいただきましたので、このホテルに2泊したうち4回このレストランを利用したことになります。

それでも全く飽きませんでした。

衛生面としても安心ですし、料理と一緒に日本茶が出るのも嬉しいことでした。

ホテルの宿泊客だけでなく、インド在住の日本人の方々も多数利用しているようです。

駐在員の奥様方の女子会が開かれていたり、現地で個人ビジネスをしている方々が打ち合わせで使ったりしていました。

わざわざエローシティーまで来て、このホテルのレストランに食べに来ているのだと思います。

それくらいの価値はあると思いました。

もし次にデリーに来ることがあり、エアロシティー内のJ.W.マリオットなどの高級ホテルに宿泊したとしても、この日本食レストランに食事に来る事は選択肢として大いにあり得ると思います。

デリー市内の高級ショッピング・モール

 滞在中の中日は1日フリーなので、ホテル内にこもっているだけではつまらないので、デリー市内のショッピングセンターにも出かけてみることにしました。

デリー市内には富裕層だけが訪れるDLFエンポリオというランクの高いショッピングモールがあるそうです。

早速ウーバーを呼んでそこへ向かいました。

Uberプレミアを選択したのですが、到着した車はぶつけてへこんだボロボロの車でした。

プレミアの基準は、車両のグレードでは無く、ドライバーの高評価という事なのでしょうか?

エアロシティのエリアから外へ出ると、絵にかいたような別世界が広がっていました。

前回、旧市街をリキシャで走り抜けた時に目にした混とんとした光景そのままに「これぞインド」という激しい風景がそこにありました。

この時、「やはりホテルに籠ってないで、外に出て良かった。この光景を見てこそインドだ。」と、強く思いました。

旧市街はデリーの中心部ですが、このエリアは郊外にあたるので、より貧しい人たちが暮らしているのかもしれません。

しかし、デリー市内にも色々な地域があり、そこを抜けて暫く走ると立派なマンションや、緑豊かな高級住宅街などもありました。

DLFエンポリオは、DLFプロムナードとアンビエンスという3つのモールからなる巨大なショッピングセンターです。

建物の作りも内装も金ぴかで豪華で派手なので、日本との違いを感じます。

客層を見ても、本当にお金を持っていそうな人達ばかりで、インドの特権階級向けのショッピング・モールだと言えます。

観光客には関係の無いものですが、3階に上がると民族衣装のオーダーメイドの店舗が多数あり、高そうなドレスがディスプレイされています。

店内には、年配のインド人女性がソファにふんぞり返っている光景が見られました。

こちらのお金持ちの女性は、身の回りの事は全て使用人が行なう為なのか、どうもソファに横たわるようです。

この施設のトイレもとんでもなく豪華ですが、やはりスタッフが中に立っていて、使用後は直ぐに清掃をしていました。

手を洗った後の洗面周りも、はねた水滴を綺麗に拭き取っていました。

お隣にあるプロムナードというモールは、ワンランク落ちるのですが、日本で言えば中流階級向けのモールとなります。

こちらの方は、大勢の人でごった返しておりましたので、デリー市内では中流階級が増えているのだと思います。

商品価格は日本と同程度なので、現地で言えば高給取りの人達が集まるモールだと思います。

帰路はまたUberを呼びましたが、モール内のフリーwi-fiが弱いので、楽天の海外ローミングによりUberの予約をしました。

激おそですが、じっくり待っていれば、何とかアプリで地図が立ち上がって予約をする事が出来ました。

Uberが駄目なら、ぼったくり覚悟でタクシーを呼ぶしかないと思っておりましたが、何とか通信ができて助かりました。

帰りの道中でも、行きに見た庶民の暮らしの夜の光景を見られると思って期待していたのですが、新しく出来たと思われるバイパス道路があり、それを経由したので見る事が出来ず、ホテルまであっという間に到着してしまいました。

夕飯の後、ホテル内のジムに行きましたが、空いていて快適なジムでした。

3日目の最終日は、フライト時間が夜7時なので、レイトチェックアウトを3時で依頼しており時間があるので、朝食をゆっくり頂きました。

朝食会場には、チャイのサーバーがあるのですが、スタバなどで飲むチャイは甘すぎるのでイマイチですが、ストレートのチャイは、スパイスの香りと味が絶妙で、カフェラテと交互に飲むと非常に美味しく、はまってしまい、何杯もお代わりをしました。

この日のランチですが、ホテル内の和食レストラン「銀座」では、スタッフさんに顔を覚えられているので、「また来たか。」と思われるのも恥ずかしい気がして、他のホテルのレストランに行ってみようかとも考えて、ネット検索していたのですが、結局面倒になり最後も「銀座」で締めました。

このアロフトですが、エグゼクティブラウンジが無いので、例えマリオットの上級会員であっても部屋のアップグレードの特典を受ける程度なので、平会員とあまり差はありません。

従って、平会員である私達が宿泊するには良い選択だったと思います。

来年以降、もしマリオットの修行をしてプラチナステイタスをゲットしたら、ワンランク上のマリオット系列ホテルを予約するのが、より恩恵を受けられるので良いのではないかと思いました。

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