SOHO地区の伊利近街でランチする <マカオ・香港トリップ>㉘

ついに香港最終日となった。帰りの便は夜中の1時発なので、ホテルをチェックアウトしてから荷物を預け、丸一日観光ができる。

チェックアウト時間まで、荷造り作業もあるので、朝食はセブンイレブンでの調達となった。

チェックアウト時間は12時迄であったが、観光をしたいので、11時前にはチェックアウトをしてスーツケースを預けた。戻ってきてからの荷物受け取り場所はB3Fになるようだ。そこなら直ぐにタクシーに乗れるので丁度良い。

この日は、先ずは最近の注目エリアと言われるSOHO地区とNOHO地区に行くことにする。地下鉄の上環駅を出た辺りがそれである。

はっきりした定義は無いのだろうが、昔ながらの香港の街並みの中に、新しくお洒落な店が集まってきて、そんな呼ばれ方をしているらしい。特に目当ての店があるわけではないのでブラブラとさ迷い歩いてみる。

この日は、天候回復で太陽ギラギラと照り付ける陽気となったため、NOHOからSOHOエリアに向けて坂を歩いていると徐々に足が重くなり、早々にギブアップとなった。

確か坂道を登れる公共のミッドレベル・エスカレーターと言われるものがあったはずだと、ガイドブックの地図を開いてもう一度よく見てみる。するとどうやらセントラル駅で降りた方が、エスカレーターの出発点には近かった様である。ここまで坂がキツイとは考えていなかったが甘かった。

 

SOHOの伊利近街というイタリア料理街で食事をしようと考えていたが、結局そこまで坂を上り続けることになってしまった。そこまで来て、やっとエスカレーターがあったので、物は試しにとりあえず乗ってみようと、乗り継ぎ乗り継ぎ頂上まで行ってみた。

頂上では不動産業者に雇われたアルバイト君二人がが看板を立てて客引きをしていた。日本でも見るような光景である。当然我々の様な観光客風の人間には声をかけてはこない。中国本土からの観光客ならターゲットになるのかもしれない。

 

このエスカレーターには屋根はついているが外気は素通しで、香港の街の中を登っていってくれるので、途中のお店や地元の人の生活の様子など、いろいろと見る事が出来て楽しめる。これがあるからこそ、この辺りが観光客で賑わうようになったのだと良くわかる。

地元の人もこれがない時代は、生活が大変だっただろう。今でもこのエスカレーターは片道だけなので、朝の通勤時間帯(6:00~10:20)だけは、逆向きに下り専用になるそうだ。時間帯には気を付けて出かけなければならない(10:20~24:00は登り運転)。

 

下りは階段になるので、急ぐと膝が笑うと思い、ゆっくりと見物しながら降りてきた。伊利近街まで戻って来たので、一軒づつどんなメニューなのかチェックしていく。エスカレーター横の店が美味しいのか、単に近いためか、一番流行っていた。順番に見ていく中でどれも決め手に欠く中、伊利近街の出口に近い場所に「Cafe de Paris」というフレンチレストランがあった。

何か惹かれるものがあったので中に入ってみると、席はほぼ満席のようだった。ウエイターさんが来て、例によって「ご予約は?」と聞かれる。一瞬「あぁ、またランチ難民か?」という思いが頭をよぎりつつ、「予約はありません」と言うと、「どうぞ、こちらへ」と一つ空いていたテーブルへ案内してくれた。その後も予約なしで、何組か来店し、断られていたのでタイミングが良かったようだ。

ランチコースは、一人2000円位なので、ローカル価格と言えるレベルである。料理はどの皿も美味しく、デザート・珈琲も良い味であった。何といってもフロアマネージャーがテキパキとしてサービスが良い。ランチタイムの終わり頃、料理がひと段落するとシェフもフロアに出て、水を注いだり、皿を下げたりを手伝っていて、スタッフチームが助け合う姿が、小さな店を良い店にしていこうという気持ちを感じることが出来た。

ここは次回また香港に来る機会があれば、是非食べに来たいと思う。栄枯盛衰が激しい街であるが、その時までお店が続いてくれることを祈りたい。

大満足のランチの後、来た道を戻るのではなく、ミッドレベルエスカレーター沿いのルートを通って、セントラル方面に下る。

坂をほぼ下りきったところで出くわす大通りがクイーンズロードセントラルである。ここを右折するとセントラルの駅方面だ。少し歩くと左手に「TOP SHOP」の看板が見えた。その昔、若い頃よくロンドンに遊びに行って必ず立ち寄って洋服を買ってくるのが、この店だった。懐かしさと未だ自分好みの洋服が見つかるかなという思いで中を覗いてみる。大まかに1階が女性用、2階が男性用となっているが、探すと日本とはテイストの違う良いデザインの服がお値打ちな価格で置いてある。予想外であったが、自分も妻も数点づつ良い買い物ができた。

今日はリュックを背負っているので、買ったものは中に押し込んで、何とか手ぶらの状態をキープした。未だ時間があるので、香港の街をブラつきたいのである。

香港島サイドの街並みを見るのは、トラムに乗るのが一番よさそうである。

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