この日の夕飯は、香港の友人がご招待してくれる事になっている。
先程その友人からのメールが届いており、
現地までの料金を検索してみると、
明日以降、どこを観光するか、またガイドブックを開いて、
そのうちに毛布も届いて、出掛ける準備も完了した。
19時の待ち合わせであるが、夕方のラッシュに重なるので、
先程から、小一時間経っただけであるが、
料金がアルゴリズムで変動するとは、
しかし、混んでいて、配車が決まらない。
これで時間を浪費しても無駄なので、
ドアマンに行き先を告げると、程なくタクシーがやって来た。
行き先は、香港島の南側、シーライフパークの隣にある「
タクシー運転手にそれを告げると、さすがに運転手はプロなので、
H1のハイウエイと海底トンネルは渋滞が激しいようで、
香港島側に渡ると、タクシーは上環エリアの急坂の路地を走って行く。
上環から、香港島の西側をまわり、アバディーンに出た。
アバディーンの街並みは、海沿いに沢山のマンション群がビッシリと
カントリークラブは、入口にゲートがあり門番がいる。
アプローチを進んで行くと、
料金は、チップ込みで220香港ドルで済んだ。
ラッシュ時などは、ウーバーよりタクシーの方が安い事が、
今後は、状況により、
あと、ウーバーを利用する場合、可能であれば事前に時間帯を変えて、
カントリークラブは、会員制クラブだけあって、
外観的に派手さはないが、品の良さを感じさせる。
エントランスの扉を開けるとフロント係りの女性がカウンターにいたので、
ふと、その先を見ると、ロビーで友人が腰掛けている姿が見えた。
フロントの女性に、彼ですと断り、中に入った。
友人も振り返って、こちらに気づき、立ち上がった。
彼が来日した時に東京で会ってから、約半年振りである。
友人が、私の妻と会うのは初めてであるので、妻を紹介をする。
妻は、
英語堪能と勘違いされても、
レストランでの食事の最中に中座したくないので、
お手洗いも、少し古い格式のあるホテルのそれのようで、
妻もお手洗いを借りて、出て来たところで、
友人は、外で人と食事をする時は、
いつもの担当者と言う感じの女性マネージャーが、
個室を用意してくれた様だ。
大きなテーブルの正面に女王様用みたいな大きな背もたれの革張り
妻を女王様席に座らせ、友人と私が両サイドに向かい合って座り、
3人とも、お酒を飲まないので、
最初に前菜が2皿あり、次に北京ダックが、
友人曰く、ここの北京ダックは、香港で一番美味しいとの事。
友人が広東語で、マネージャーに何か指示を出した。
北京ダックは、3人では量があり過ぎの感じがしたが、
香港1日目から、既にカロリーオーバーの危険がある。
その後も、小籠包やら、野菜、魚、肉料理など、
会話をしながら食べていると、私の場合、際限なく、
気がつくと、お腹が膨れて、触ると硬くなっている。
最後にデザートは、如何とメニューを渡されたが、
すると、ではセサミスープとレッドビーンスープをとって3人でシェアしようと
どんなものなのか良く分からなかったが、運ばれて来たのは、
少し取り分けて飲んで見ると、暖かくて、
ペーストにして、
これが、美味しくて、全部別腹に収まってしまった。
大満足のディナーを終えて、その後、館内を案内して貰った。
中華のレストランの他に、フレンチのレストラン、カジュアルレストランと3つの大きなレストランがあり、他にもプールサイドの軽食、海辺のテラスでの食事、ワインセラー内にもレストランもある。
その他、ダンスホールのあるパーティ会場があり、
南側は、広〜い芝生の庭になっており、
雨も丁度止んでいたので、芝生の庭に出てみる。雑草一つ無い、
振り返ると建物の全景が見える。
この芝生の庭では結婚式のパーティなどが開かれるそうである。
芝庭の先は、生垣になっており、その先はストンと落ちて、
夢の様な世界である。
自分も出来るなら、こんなクラブの会員になってみたい。
どうすれば会員になれるかのか、友人に尋ねると、
この海は、緩いカーブの湾になっており、水深は深いらしい。
香港島の北側は大都会で、
その移動時間は、車で山を越えれば、ほんの10分である。
香港初日から、
このカントリークラブは、
会員が支払う毎年の管理費とレストラン、
そんな素晴らしい組織があるとは、羨ましい限りである。
私が知らないだけで、日本にもその様な組織があるのだろうか?
一般的には、リゾートクラブ会員権、ゴルフ場の会員権、ちょっと違うかもしれないがプレイボーイクラブなどの会員制組織は思い浮かぶが、
ああそうだ、ゴルフ場と別荘地が一緒になった会員組織が、東京近郊にあったかもしれない。
などと考えながら建物に戻り、フィットネスジム、ピリヤード・卓球などのプレイルーム、スカッシュコート、テニスコート、プール、ボウリング場などを見学させて貰った。
また、敷地外に、車で5分の場所にゴルフのショートコースがあり、九龍半島側のニューテリトリー地区には、本格的なゴルフコースがあるそうだ。
本当に何不自由なくリゾートライフが送れる環境が整っている。しかも比較的安価であるそうだ。
来場者を見ると、アジア系と欧米系の半々くらいかと思われる。平日の夜であったが、遅い時間までレストランには客がおり、駐車場もかなり埋まっていた。
夢のような世界を見せてもらった後は、友人の車でホテルまで送ってもらうことになった。ついでに夜景スポットなども案内してくれるとの事である。
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