雨の中、またスーツケースを引いてホテルのエントランスへ急ぐ。
ガラスドアの入口に向かうとドアマンが扉を開けてくれた。
ふと見ると、先程、
ドアマンにセンチュリーハイアット?と聞くと、隣だと指を指す。
この入口には、マスターピースというサインがある。
どうやら、
東京都内のホテルも最近は単体ではなく、
数メートル移動すると、直ぐ隣がセンチュリーハイアットの入口であった。
一階のエントランスは、エレベーター3台の為の小さなホール程度の広さである。
3階に上がるとやっとホテルらしい雰囲気になって来た。
チェックインカウンターには5名ほどフロント係がいて、
宿泊フロアへ行くエレベーターは、
マカオのヴェネチアンとは違い、エレベーターを降りてから部屋までが近いので楽である。
部屋に入った第一印象は、狭っという感じであった。でも、
部屋の内装もダークブラウン系で、
スーツケースを開く台を部屋の真ん中に置くと狭くなるので、
使い方を工夫すれば、コンパクトながら、
ここでもエアコンはギンギンであったので、
備え付けの珈琲メーカーで珈琲を淹れて飲んでいると、
ひと段落して、洗面で歯を磨いている時にふと気が付いた。
あれっ?バスタブがない。
洗面の横にガラス扉のシャワースペースがあるのだが、その先にでもバスタブがあるものと思い込んでいた。
シャワーブースの隣はトイレである。もう一度、扉という扉を全て開けてみたが、やはりバスタブは無い
いやぁ、まいったなぁ~。欧米仕様か~。これから4泊風呂無しだ。
一気にテンションが下がる。やはり、日本人は毎日湯船につからないとダメなんだと、こんな時に実感する。風呂に入るのが面倒な時もあるが、そんな時でも入れば結果入って良かったと思う。
それが、最初から風呂が無くて、選択肢がないとは何たることか。自分から入らないと選ぶならまだしも、入れないとは~っ。
と言っても仕方がない。都市型ホテルは客層に合わせて無駄を省く設計なのだ。
長風呂ならぬ、長シャワーで体を温めるしかないだろう。
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