尖沙咀のセンチュリーハイアットにチェックインする <マカオ・香港トリップ>⑳

雨の中、またスーツケースを引いてホテルのエントランスへ急ぐ。

ガラスドアの入口に向かうとドアマンが扉を開けてくれた。

ふと見ると、先程、車から見たセンチュリーハイアットのエントランスと少し様子が違う。

ドアマンにセンチュリーハイアット?と聞くと、隣だと指を指す。

この入口には、マスターピースというサインがある。

どうやら、同じビルにもう一つ別のホテルが同居しているようである。

東京都内のホテルも最近は単体ではなく、ビルの中に同居している形が主流であるが、ここ香港でも同様らしい。

数メートル移動すると、直ぐ隣がセンチュリーハイアットの入口であった。

一階のエントランスは、エレベーター3台の為の小さなホール程度の広さである。チェックインロビーは、3階との事なので、ここでスーツケースを預けて、エレベーターに乗り込む。

3階に上がるとやっとホテルらしい雰囲気になって来た。ダークブラウンのウッドを使った落ち着いた雰囲気の内装である。

チェックインカウンターには5名ほどフロント係がいて、宿泊客を捌いている。列には並んだが、直ぐに順番が来て、チェックインが完了した。

宿泊フロアへ行くエレベーターは、カードキーをセンサーにかざしてからで無いと、行き先ボタンを押してもそれが点灯しない方式になっている。

マカオのヴェネチアンとは違い、エレベーターを降りてから部屋までが近いので楽である。

部屋に入った第一印象は、狭っという感じであった。でも、これはヴェネチアンとの落差のせいであって、暫くすると丁度良い使いやすい広さであると思えるようになった。

部屋の内装もダークブラウン系で、落ち着いた都会的な雰囲気である。ガラステーブルのライティングデスクがビジネスユースを意識したホテルである事を物語っている。

スーツケースを開く台を部屋の真ん中に置くと狭くなるので、窓際の下梁の上に置いて開く。

使い方を工夫すれば、コンパクトながら、快適に過ごせそうである。

ここでもエアコンはギンギンであったので、直ぐにオフにした事は言うまでも無い。

備え付けの珈琲メーカーで珈琲を淹れて飲んでいると、スーツケースが届いた。チップを渡すと、他に何かご用はと言うので、例によって、エクストラの毛布を持って来てくれるよう依頼した。

ひと段落して、洗面で歯を磨いている時にふと気が付いた。

あれっ?バスタブがない。

洗面の横にガラス扉のシャワースペースがあるのだが、その先にでもバスタブがあるものと思い込んでいた。

シャワーブースの隣はトイレである。もう一度、扉という扉を全て開けてみたが、やはりバスタブは無い

いやぁ、まいったなぁ~。欧米仕様か~。これから4泊風呂無しだ。

一気にテンションが下がる。やはり、日本人は毎日湯船につからないとダメなんだと、こんな時に実感する。風呂に入るのが面倒な時もあるが、そんな時でも入れば結果入って良かったと思う。

それが、最初から風呂が無くて、選択肢がないとは何たることか。自分から入らないと選ぶならまだしも、入れないとは~っ。

と言っても仕方がない。都市型ホテルは客層に合わせて無駄を省く設計なのだ。

長風呂ならぬ、長シャワーで体を温めるしかないだろう。

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