リッツカールトンでアフタヌーンティー <マカオ・香港トリップ>㉗

コンビニの朝食が続いたので、この日の朝はゆっくり起きて、ホテルのカフェで朝食をいただく事にした。

3階フロントフロアにラウンジカフェがある。

庶民はここを使うのであるが、VIPな人達は、ずーっと上の階(28階)にクラブラウンジなるものがあり無料で食事も出来るらしい。

それには、ハイアットに宿泊し続ける修行が必要である。

修行をする価値があるのかどうか、今後研究してみたいと思っている。

 

妻によると、MTR九龍駅にある「エレメンツ」という高級志向のモールは、外せないらしい。

リッツ・カールトンホテルがある香港一高いICCビルにも登ってみたいし、オーガニック系スーパーのスリーシックスティにも興味があるので、私にとっても行かなければならない場所である。

時間の余裕があるので、ウーバーを使ってみようと思い、黄色い斜線のペイントがあるホテルエントランス側の道路ではなく、K11のエントランス側に出てアプリを立ち上げた。

お昼前の時間帯なので、渋滞も無く、ウーバー車両も空きがあるようだ。

直ぐに配車が決まり、5分でこちらに迎えに来るようだ。

念のためK11のエントランスにいる事をドライバーに伝えようと思い、メール機能を使い連絡してみた。

ところが、これがエラーになってしまう。

このウーバーのメール機能はショートメール機能を使う様で、私の場合、香港ではモバイルデータ通信はOFFにしており、WIFIルーター経由の通信だけを使っている為利用できないのである。電話もおそらく同様に使えないのだろう。つまり日本国内でウーバーを使い場合でないと相手と通信できないという事である。

下を向いてスマホでそんな作業をしていて、ふと顔を上げると眼の前にそれらしきワンボックスカーが停まっていた。ナンバーを確認すると配車された車であった。今回も画面表示より早く到着している。リアルタイム表示では無い様だ。

今回のドライバーは40~50代の女性である。たぶん子供もいて夫婦共働きで、奥さんがスーパーのレジ打ちパートをするより稼ぎの良いウーバーの存在を知ってドライバーを始めたのかなぁと想像する。

ちょっと聞いてみようと思い話しかけたが、「ソーリーノーイングリッシュ」という答えで、広東語オンリーらしい。やはり香港を知るには多少広東語も勉強しなければならないようだ。

ウーバーのドライバーは、相手の言葉が分からなくても仕事が出来るし、話をしたくなければ、分からないふりをして会話を断ることもできる。料金は相手から直接徴収する必要は無く、ウーバーがクレジットカードで徴収して支給してくれる。職に困ったらウーバーの運転手があるというのは、受け皿として大きな役割を果たしていると思う。

途中、九龍公園を過ぎて、九龍駅までの間、開発中の広大な土地があった。相当大規模な複合施設が出来るものと思われるので、興味本位でドライバーに尋ねたいこともあったのだが、通じないとわかっているので、特に会話もなく窓の外の景色を見ていた。

開発地域の何もない空の向こうに、ICCビルが見えてきた。時間帯的に渋滞も無いので10分弱でリッツカールトンのエントランス車寄せに到着した。

エントランスからは海が見下ろせ、さえぎるものが無いので対岸の香港島の景色がよく見える。さすがリッツカールトンは素晴らしい立地に構えているものである。

かつてはペニンシュラもエントランスの先には海が見下ろせたのではないだろうか。1881ヘリテージの時計塔が船に時間を知らせるものであったという事だから同じラインにあるペニンシュラも海が見えたはずである。

新旧の高級ホテルの変遷を見るようである。

リッツカールトンは9階がエントランスになり、ロビーはエレベーターで上がった103階になる。とりあえずは脚が元気なうちに先にモール散策をしてみようという事になり、103階からの眺望は後の楽しみに取っておくことにした。

リッツカールトンのエントランスからショッピングモールのエレメンツへは棟内で繋がっている。エレメンツは今まで見てきた他のモールと比べて空間がゆったり作られていて高級感がある。入っているテナントは変わり映えしないと言えば、そうではあるが、ナンバーワンであることは間違いない。

回遊する客層もハイソな感じがする。

 

欲しいと思う商品は沢山あるのだが、即買いする価格ではないので、もう一回りしてから考えようと、一回り・二回りとモール内を散策する。

分かりにくい場所であったが、スーパーのスリーシックスティにもたどり着き、オーガニック食材を物色した。香港は元英国領だけあって、ハワイのオーガニックスーパーとは品揃えが違うので、陳列棚を見ていると楽しい。

買い物して手荷物が増えてきたので、そろそろランチ兼アフタヌーンティーにしようと、リッツカールトンに向かうことした。

先ほどのエントランスまで戻り、超高速エレベーターに乗って103階のロビーに向かう。

ロビーに降りると照明は薄暗く内装は重厚で、欧米人好みの高級ホテルだなぁという印象である。

 

眺望が最高という評判の「ザ・ラウンジ&バー」に入るが、予約をしていないことを思い出した。

うっかりしていたと悔やんだが、受付で尋ねると、お席をご用意できますとの事でホッと胸をなでおろす。案内してくれるのは、チャイナ風ドレスを着た超美人さんである。ウエイターも身なりがキッチリしていてイケメンに見える。流石は高級ホテルである。これなら値段が高いのも仕方がないと覚悟させられるものがある。

 

この日は、今回の旅行で初めて太陽を拝む天気の良い日だったので、大きなガラス張りの窓の向こうには、香港島のビル群と海の絶景を楽しむことが出来た。

 

最初は少し敷居が高い感じがしたが、慣れると居心地がよくて夕方まで長居させて貰った。結果的にサービスのスマートさと付加価値を考えると、十分価格に見合うものであった。

 

リッツカールトンに宿泊しているのは欧米人が多いように感じたが、ここに宿泊すると香港の他の場所へ観光に行くのが億劫になるのではないかと感じる。便利さで言えば、チムサーチョイ駅やセントラル駅が一番ではないだろうか。リッツに泊まるセレブ達がどんな香港旅行の過ごし方をするのか、見てみたい気がする。

 

帰りは、ウーバーを呼ぶのも煩わしいので、リッツのエントランスでタクシーを拾ってホテルまで戻る。

ホテルの部屋で一休みして、夕飯はまたもやK11内で食べることにする。疲れると外に出るのが億劫になるものである。

3日続けてGOCHISOレストランに行くというのは流石に無い。ナンチャッテ日本料理の選択肢も無いので、アジア料理の「大蝦干労専門店」に入った。美味しかったが特筆すべきは無い。あまり記憶に残らない店であった。

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