マカオ外港フェリーターミナルに到着 <マカオ・香港トリップ>④

マカオ外港のフェリーターミナルは、大きな吹き抜けを持つ3階建ての建物であるが、到着する場合は1階フロアから出てくる様になっている。出発は2階フロアからとなるので、マカオから香港に向かう帰りのフェリーに乗る際は、吹き抜け部分正面にあるエスカレーターに乗ればよいことを事前に確認しておいた。

吹き抜け部分1階の真ん中あたりにインフォメーションカウンターがあるので、ザ・ヴェネチアンホテル行きのシャトルバス乗り場はどちらですか尋ねると、わざわざ建物の出口まで同行して、丁寧に案内してくれた。目の前のエスカレーターで地下道へ降りて、その先を右手に折れたところで、上りのエスカレーターに乗り地上に出ると、そこがシャトルバス乗り場になっているとの事である。

観光地の為なのか、さすがにサービス精神がある。普通、海外では案内係りから店の店員まで皆つっけんどんであるのご当たり前で、このような対応を期待していないので、この様な丁寧な対応をして貰えた事で、マカオの第一印象が非常に良いものになった。

バス乗り場には、各ホテルのバスが、ズラーッと並んでおり、自分のホテル行きのバスが居なくても看板とパラソルで目当てのホテルのシャトル乗り場をすぐに見つけられるようになっている。

そこで待っていると10分くらいで、ダークブラウンの車体をしたザ・ヴェネチアンホテルのバスがやってきた。

乗り込む客は10組無い位で、ゆったりと座っていける。中国に陸続きとなっているマカオ半島側と南側のタイパ島との間には3本の橋が架かっている。このバスは、フェリーターミナルから一番近い東側の橋を渡るのでは無く、マカオ市街の海岸近くの通りを西に向かって走っている。遠回りして一番西側の橋を渡るルートを取っているようだ。

辺りはすっかり日が暮れて、マカオ市内のホテルはネオンをギラギラと灯し始めた。カジノの街にやってきたという実感が湧いてくる。

「これが、あの有名なサンズか~」「MGMホテルか~」と車窓にへばり付いて見ていたが、ホテル前歩道に人通りは無く、ネオンの派手さとは対照的に寂しさも感じさせる。中のカジノは大勢のぎらついた人たちで賑わっているのだろうが、もし負けてホテルを出てきたときは余計に寂しくなりそうである。

 

バスはマカオ市街を走り抜け、西側の橋を渡り始めた。振り返ると、明日の朝、世界遺産巡りの観光街歩きをスタートする予定のマーコッミウ(寺院)の山がぼんやりと見える。結構高低差がありそうで、街歩きなモデルコースを歩ききれるのか一抹の不安を覚える。

タイパ島は、今では一つの島になっているが、その昔はタイパ島とコロアネ島の2つの島であった。その中間部分を埋め立てして繋がったのであるが、埋め立てした部分がコタイ地区といわれ、新しいカジノホテルがどんどん建てられたエリアになっており、今回宿泊するザ・ヴェネチアンホテルもこの地区にある。

コタイ地区に近づいてくると、まずはド派手なギャラクシーホテルが見えてきた。遠目に見ても、そのネオンの光の量と建物のスケールの大きさが半端ではないことがわかる。バスの窓ガラス越しだと上手くカメラに写らないのであるが、ついついシャッターを切ってしまう。真横を通ると上から迫ってくる様なその迫力と大きさに圧倒される。

 

ラスベガスその他で実績があるとはいえ、良くこれだけの規模のものを何もなかった場所にゼロから開発したものだと、そのビジネススケールに敬意を表したい。凄すぎて笑ってしまいそうな位である。

 

そうこうしているうちに宿泊先のザ・ヴェネチアンホテルに到着した。先にギャラクシーを見た事が免疫になっているので、ヴェネチアンも凄いのであるが、まあこんなものかという感じである。人間とは最初あんなに驚いても直ぐに慣れてしまうものである。

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