ポップス・ポイントで貸切サーフィンする <ハワイの風に吹かれに行く>⑧

現地2日目、朝起きてペットボトルの水が足りないので、お隣の1階にあるABCストアに買いに行く。2階にあるフロントフロアを経由しなくても1階までエレベーターで降りて廊下を歩くとその先の出口の前がABCストアの入口になっている。ホクラニは本当に便利な立地である。
この日の朝はゆっくりと部屋で過ごして、適当な時間にサーフィンに行こうと決まった。
昨日の夕方の波チェックの感じだと今日も波は無さそうなので、カヌーズよりはポップスポイントの方が未だましかと思い、事前チェック無しでポップスに向かうことにした。
部屋の中からサーフィン用のトランクスとタッパを着て、バスタオルとクレジットカードとスマホだけを持って部屋を出る。
ホクラニから歩いて一番近いサーフボードレンタルは、昨日歩いて確認したアウトリガーワイキキビーチショア前のビーチにあるブルーのパラソルのショップである。サーフボードのバリエーションは少ないが、ホテル前の狭いビーチにあるので客も少なく、ボードを借りたら直ぐにパドルアウト出来るので楽で良い。カードはアメックス不可なのでVISAを使った。
遥か沖のポップスポイントにはロングボーダーが3人だけ入っている。波はセットで腰位であろうか?風が入ってザワザワしており波質も良くない。ローカル達はこんなコンディションではやらないのだろう。
ロングボードを2枚借りるとスタッフが波打ち際にセットしてくれた。ポイントまで道中が長いので、妻をパドルで引っ張ってやる事にした。自分のリーシュコードを足に巻きつけないでロープの代わりに妻に渡してパドルを始める。ロングボードなので楽ちんだ。途中カヴェヘヴェヘの辺りで、休憩を兼ねてパワースポットの気を受け取る。そしてまた沖のポイントを目指して漕ぎ出す。先程まで3人いたはずのサーファーは既に上がってしまったのか、東方向に移動してしまった様で沖に人影は無い。こうなると何処までパドルして行けば良いのか目標物がなくなる。セット間隔が長いので何処で待ったら良いのか見極めにくい。行けども行けどもその沖で波が割れるので遥か沖まで出てしまった。後はセットが入るのを気長に待つしかない。
写真を撮ったりして待つ事5分、ようやく手頃な腰位の波がやってきた。こんな日は乗るチャンスが少ないので先ずは奥様を優先的に乗せてあげないと乗れずにお終いになってしまう可能性がある。ポジションを少しずらす様に指示して波との間合いを図り、波が迫って来たところで「よしっスタート、GO GO」と声をかける。幸いウネリを上手く捉えてテイクオフ出来た。その後レギュラー方向にダラダラと波が割れて行き、気が付くと思いの外かなりのロングライドになっている。よしよし今日のコンディションであのライティングが出来れば上出来だろう。
妻はかなりインサイドまで乗って行ってしまったのでアウトに戻って来るのが面倒くさそうである。途中まで戻って来たところでボードに跨って休憩している。もうアウトサイドまで戻る気は無い様だ。仕方がないので適当な波を捕まえてそこまで乗って行く事にした。そこにグーフィの波が来たのでテイクオフする。これもダラダラと続く波である。そのうち浅いリーフのエリアに当たるとウネリが盛り上がり、ボトムの潮を吸い上げてリーフが顔を出しそうな位の浅さになった。ヤバイっと思ってプルアウトしようとテールを踏み込んだがタイミングが遅くてブレイクに呑まれる。コケる瞬間、「リーフに激突したら死ぬ~」と思い、体を仰向けに平たくして大の字になって水面に着水して受け身の姿勢を取った。何とかリーフに当たらずに落ちることが出来て、「助かった~」と思う間も無く、次の波が打ち寄せてくる。今度はうつ伏せの平泳ぎ状態で体を水平に保ちながら、流れたボードをリーシュで引っ張って手繰り寄せる。ようやくボードの上に腹ばいになって、這々の態でその場を逃れた。こんな所で大変な目に合うとは思っても見なかった。この日は小潮で潮の動きは少ない日であったが、それでもその時間は比較的潮が引いている時間帯であった様だ。先程いたサーファー達も浅くなったから他へ移動したのかもしれない。カヌーズのリーフは表面がツルツルだけど、ポップスのリーフは切れ味良さそうなので、ロータイドの時は気をつけましょう。
その後は、あまり良い波が入らずテイクオフしても直ぐに波が終わってしまう様な状態が続いた。結局、最初に妻が乗った波が今日一番の波だった様で、この日はこれで終了となった。

続きはこちら「レワーズでキャッチされる」

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