JGC修行・海外発券でインドのデリーに行ってVELTRAで予約した現地ツアーに参加

JGC修行

JGC修行のインド・デリー海外発券においてデリーで何泊するかについては非常に悩みました。

デリータッチは体力的に無理なので当初から除外しておりましたが、1泊するか、2泊するか、それとも折角だからあと何泊かしてタージマハールまで足を延ばしてみるかなど。

最終的には、現地の食事や水が合わずに体調を壊して辛い思いをした場合のリスクを考えて2泊にしました。

2回目のデリー行きについても今回は安全第一として2泊としました。

その後、日程変更が可能かJALのコールセンターに問い合わせしてみましたが、想定より変更手数料が高い事と、それほど延泊の希望が強いわけでは無いので、今のところ変更はしない予定です。

2泊した場合は、真ん中の1日がまるまる使えますので何をするかが課題となりますが、インドの治安と衛生を第一に考えて、現地ツアーに申込をしました。

私達夫婦は、旅行でツアーに参加すると集合時間を決められる事や、予定の変更が出来ないなど、自由度の無さが嫌いなので、本来なら自分勝手に観光したいのですが、今回は治安についての心配が勝りました。

現地ツアーといっても、インド・デリーの旅行会社で申し込みをしたわけでは無く、日本のVELTRA(ベルトラ)というネット旅行会社に申し込んだものです。

感染症リスクを避ける意味もあり、プライベートツアーを希望していたのですが、ツアー参加の検討を始めたのが出発の1週間前だったので、既にプライベートツアーは売り切れでグループツアーしかありませんでした。

申し込んだツアーのタイトルは、次のものです。

オールドデリーを巡る!デリー市内半日観光ツアー*リキシャ体験+本場のインドカレーランチ付き<午前/日本語ガイド/昼食付>

日本語ガイドであるという事は、他のツアー参加者も全員日本人である事が想定されますので安心感はありました。

ネットで申し込みをして、予約受付になった後、ベルトラは実際に現地ツアーを遂行する現地の旅行会社に確認を入れてからこちらに通知が来ますので、予約確定までは丸一日かかりました。

料金としては、グルガオンのホテルまでの送迎オプション料金も含めて2人で2万円でした。仮に滞在ホテルがデリー市内であり送迎オプションが無ければ、2人で14,000円位だったと思います。

申込をした半日ツアーは3ヶ所の観光地を巡るものですが、5ヶ所を巡る1日ツアーもあります。

私達が申し込みをしたタイミングでは、この半日ツアーがセール中で格安でしたが、平常時は半日でも1日でも2割くらいの価格差しか無いようです。

私達は、ツアーに含まれる「本場のインドカレーランチ」というものがお腹を壊すのではないかと気になっており、当初の計画では、グループツアーなので、途中下車してランチをキャンセルして、その場からUberでホテルに戻って来ようかと考えておりました。

しかし、蓋を開けてみると他にツアー参加者はおらず、実質プライベートツアーとなりました。

7月は雨期なので、観光客は少ないのだそうです。

乾季となる12月頃が現地ガイドにとってのかき入れ時とのことでしたので、エアライン修行者にとっては良い時期だったと思います。

当日は、朝9時にホテルのロビーにお迎えに来ていただけるとの事でしたが、時間通りにロビーに降りたら既にガイドさんはスタンバイされておりました。

ガイドのSさんは、旧市街であるオールドデリーに在住されているそうで、朝は道路が混みあう為、早めに出発し8時10分にはホテルに着いて待っておられたとの事でした。

頭にはオレンジ色のターバンを巻いておられますが、服装はデニムにTシャツというラフな格好です。ターバンにハードロックプリントのTシャツという取り合わせがインド的でした。

Sさんは、スィク教の信者だそうで、髪も髭も一生切らないのだそうです。

朝4:30に起床して6.5mの長さのある髪を洗いターバンを巻いて身支度をするそうで、長く伸びた髭はあごの下で結んでいるので、一見長さは感じません。

スィク教はカースト制度を否定しており、軍関係の職に就く人が多いこともあり比較的裕福な人が多いようです。

Sさんも大学を出ており、4か国語が話せるそうです。

驚いたのは、流暢な日本語を話すので日本に住んだことがあるのかなと思ったのですが、日本には行った事が無く、日本語は独学で学んだという事でした。

インドの地下鉄は日本の援助等により作られた経緯があるようですが、その際に日本の会社に一時雇用されて仕事をして日本の会社の賢さを認識して日本語を学びたいと思ったそうなので、日本人としては嬉しいエピソードでした。

息子さんは来年から大学生だそうですが、既に日本語を勉強しているそうです。

この様にSさんという流暢な日本語を話せるガイドさんが付いてくれたおかげで、このツアーは本当に安心で快適なものになりました。

お迎えに来てくれた車もSUZUKIのセダンでしたが、Uberで乗ったものとは違い新しくて手入れの行き届いた車でした。

ドライバーさんの運転もUberのドライバーとは違い安全運転で安心して乗車していられるものでした。

ホテルを出発した時、雨は小降りだったのですが、デリー市内に入ると本降りになりました。

デリー市内では、それ以前からずっと土砂降りだったようで、市内の道路はあちこちで冠水しており、低い場所では水位が30cmくらいになり、まるで川の流れの中を進んでいるようで、車が動かなくなるのではと気を揉みましたがドライバーさんにとっては日常の事の様でした。

1件目の観光地であるビルラー寺院到着時は、これぞスコールという感じの土砂降りでした。

本来ならスコールが落ち着くまで少し待つべきですが、ビルラー寺院の場合、幹線道路沿いに立地しており、車を停車して待っている事が出来ないので、降りて建物内で待機する事になりました。

車はその場所をいったん離れて、周辺の道路で待機して見学が終わったら呼び寄せるという方式です。

ところが、車を降りようとした時に運よくピタッと雨が降り止みました。

車を降りて建物に向かって小走りに移動しましたが、車から降りた瞬間に靴が側溝の水溜りに水没して水浸しになりました。

建物に入って左の部屋で靴脱ぐようになっており、館内は靴下か裸足で見学する事になります。

カメラと携帯はロッカーに入れて保管する事になっており撮影は出来ません。

様子が分からないので、建物内は濡れないのだろうと思い、ここで用意してあった靴下に履き替えましたが、結局すぐに露天の廊下を歩く事になったので、水溜りにつかって履き替えた靴下は水浸しになってしまい履き替えた意味はありませんでした。

最初から覚悟して裸足になれば良かったです。

館内では、ガイドさんより日本語でガネーシャについての説明などが聞けて良かったです。

この寺院の信者であるヒンドゥ教信者さんは毎朝お祈りに来てから仕事に行くそうです。

館内の一角にはでっぷりとした僧侶さんが座っており、信者さんたちはお祈りの後その前に進み出て額に赤い点を付けてもらうようです。

単なる観光地という事では無く、この様な現地の方々の信心深さと日常の生活が見られたことも良かったです。

館内では棟から棟へ露天部分の移動もある為、スコールの切れ目を待ちながらかなり長い時間滞在しました。

結局、靴下を脱いでその後の観光もずっと裸足で過ごしましたが、雨季の降水量を甘く見ておりました。

インドの雨期の観光は裸足にクロックスで歩き回るのが良いかもしれません。

スコールの合間にビルラー寺院をあとにして、ガイドさんがスマホでドライバーに電話を架け、近くの路上で待機していた車が到着したので乗り込みました。

一応、傘も差してはいましたが殆ど意味は無く、この段階で全身ずぶぬれでした。

車内は冷房がガンガンに効いておりますので車に戻るとスッとして気持ち良いのですが、次第に体が冷えて体力を奪われていきます。

しかし、観光でテンションが上がっておりますので、それに気が付かず限界に近づくまで過ごしてしまいました。

その後、15分程走って次の目的地であるレッドフォートに到着しました。

今度は、ムガール帝国の皇帝のお城であり巨大な敷地である為、入り口に駐車場があり、ドライバーさんは駐車場で待機して、我々はそこから延々と歩きました。

手前のチケット売り場にガイドのSさんがチケット買いに行きましたがクレカ使えず、先のチケット売り場に移動して今度は無事購入できました。チケット代はツアー料金に含まれております。

入場口にセキュリティチェックがあり、男性は左側から、女性は右側から通行します。

ここでは、カメラ、携帯なども持ち込みOKでした。

お城の敷地内はとてつもなく広いです。

皇帝が象に乗って行き来するので建物の開口部は像が通れるサイズになっています。

途中のアーケードには土産物店が多数ありますが売れている感じはありませんでした。

敷地の奥にあるホールは皇帝が庶民の陳情や相談など、話しを聞く場所だったそうです。

良い政治をしていたのだなあと思いました。

昔は自動車などの騒音が無いので、大理石の壁面に声が反射して、遠くまで声が聞こえる構造になっているそうです。

皇帝の寝室には壁がなく柱だけの素通しでした。前面の池の水面を通る風により涼風が吹き、自然のエアコンとなっているそうです。

ガイドさんの説明を聞きながら敷地内を一周しましたが、この間はスコールが止んでおり助かりました。

出口を出て、前の通りに出てリキシャを拾う事になりました。

当初はこのリキシャについても不潔そうならキャンセルしようかとも考えておりましたが、シートをチェックすると私的には大丈夫でした。

オートリキシャはバッテリータイプとガソリン車タイプがありますが、今回乗ったのはバッテリータイプで、結構なスピードが出ました。

湿度が高いので、スコールが止んでいる間はムシムシしますが、オートリキシャで走ると「風が気持ちいい。」と妻も喜んでおりました。

妻の場合、ハワイではトロリーなどに乗ると風で寒いと言うのですが、インドの雨季は蒸すので、素通しの車で走るのはエアコンより気持ちが良いです。

途中から旧市街の狭い道に入り、隙間を縫い、直ぐ横を追い抜き追い抜かれ、対向車と10センチの間隔ですれ違いながら疾走しました。

旧市街エリアは1人で歩くのは怖そうな場所なので、オートリキシャで疾走するのが治安対策的にちょうど良いと思います。

古い建物の店先に物を並べて商売しています。

バイクや車の部品を専門に扱う商店街など、やはりどこの国も何々街という様に同じ職種が集まって来る様です。

あのエリアに行けば、どこかの店で手に入るとして自然と人が集まり、商売人も同じ地域に店を出す様になるのでしょう。

どこをどう走っているのか全くわかりませんでしたが、終点はレッドフォートに入場する前に最初に車を降りた地点でした。

ガイドさんがまたドライバーさんに電話をすると待機していたドライバーさんが駐車場から出てきました。

このツアーは、本当によく考えられた行程で、一切無駄の無い一筆書きとなっています。

やはり現地ガイドのツアーは効率が良いと改めて思いました。

リキシャの疾走の様子はこちらの動画でどうぞ ⇒ リキシャ動画

次は最終見学地のラージガートとなります。

到着時は小降りでしたが、歩いているうちにまた激しく降り出しました。

受付は屋根があるので少し待ちましょうと言う事で5分程屋根の下で立って待っていると小降りになりました。

歩道を少し戻ってスロープを上がり、上からガンディさんのお墓を見下ろす事になります。ここでガイドさんから説明を受けました。

中に入る事も出来るのですが、その場合にはまた裸足にならなければならないとの事です。

晴れていたら行きたいところでしたが、「これで十分です。」と言って切り上げました。

次にインド料理のレストランで食事の予定でしたが、「雨に濡れて冷えたので早くホテルに戻りたいから食事はキャンセルしたい。」とガイドさんに伝えたのですが、ここから20分くらいだから行きましょうと勧められたので、取り敢えず行ってみる事にしました。

体が冷えたのでトイレだけでも借りようと思ったわけです。

食事代も込みのツアーなので、どうせ庶民的な安い店だろうと思っていたのですが、意外にも大使館エリアにある高級店でした。

店名はLazeez Affaire です。

他の来店客は、お金持ちそうなインド人マダム達であり、贅沢な女子会という雰囲気でした。

私達の隣の席は日本人ビジネスマン2人でした。

誰か紹介者らしき人に電話して、チップはどれくらい置いたら良いかなど確認していました。

席に座ると予めコース料理が注文されている様で、直ぐにスープが出てきました。

温かいトマトスープで、辛くはなく日本人向けとも言える味付で美味しいので、冷え切った体が生き返る思いでした。

このスープを味わえただけでも、やはり来てよかったと考え直したのですが、その後の料理も全て美味しかったです。

タンドリーチキンも辛くはなく、ポテトも辛くはない。

カレーも5種類出てきて全て美味しかったです。当然食べきれないので味見だけです。

ベジカレーはオイルも少なくて自分向きでした。

ナンも美味しいのですが、ライスも意外に良かったです。

タイ米よりもっと細長いコメですが、見た目はコメではなくシラスの様でした。

甘みも味も無いので普通の日本人にはどうかと思いますが、健康管理上オイルを避けなければならない私にとっては最適なものでした。

結局、キャンセルしたいとか言っていたのに、バクバクと爆食してしまいました。

最後にアイスクリームが出てきて締めとなり、私は一口だけ味見してご馳走様を致しました。

帰りの道も雨は降り続きましたが、前日ほどの渋滞は無くスムーズにホテルまで戻れました。

ところで、インドでは街中を牛の群れが歩いているので、不思議に思いガイドさんに聞いてみると、これは「野良牛」なのだだそうです。

ヒンドゥ教徒は牛肉を食べないのですが、牛乳を飲む為に家で牛を飼っていて、年老いて乳が出なくなった牛を放してしまうので街中に牛が増えるのだそうです。

用済みだから捨てるのか、お世話になって有難うの気持ちで老後の牛に自由を与えるのか、インドの人々の気持ちを聞いてみれば良かったと思います。

野良牛は、街の人々が餌を与えているから生きていけるようなので、やはり感謝の気持ちは持っている様です。

ホテルエントランスで車を降りて、ガイドさんとドライバーさんにチップをお渡ししてツアーは終了となりました。

予めツアーの説明書きには、チップの相場としてガイドさんへは1000ルピー、ドライバーさんへは600ルピーと書かれておりますので不安がありません。

本来は、食事の後にお土産物屋へ案内をしてくれる予定になっており、そこで客が買い物をする事により彼らへの紹介料収入となるはずなので、行ってあげるべきなのですが、今回は本当に体が冷え切っていて早く温かいシャワーを浴びたいという事しか頭に無く、お断りしてしまいました。

ガイドさんも私の様子を見て、無理にとは言えなかったのでしょう。

それでも総合的に大満足のツアーでしたので、良い思い出になりました。

インド初心者の方には是非ご検討される事をお勧めしたいです。

動画はこちらからご覧ください👇

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