スケジュールの立案 <思い立って四国お遍路八十八ヶ所>①

2016年、この年は「逆打ちで御利益3倍」の年回りなので、四国八十八ヶ所のお寺を巡る「お遍路」がブームになっているとの事であった。以前から有名人がお遍路廻りをしたという話題を聞いて、そう言うものがある事は知っていたが、自分がお遍路廻りをするなどという事は全く想像したことも無かった。なぜか突然、妻が俄然その気になってしまって、今年行きたいと言い出したので、色々と調べ始めてみたのである。

四国八十八ヶ所の霊場は弘法大師空海が修行をした場所を信者が巡礼するうちに室町時代頃に定まったと言われている。その行程は約1450kmになり、歩き遍路の場合は40~50日かかるそうだ。1日あたり約30kmを歩かなければならないが、中には険しい山道もあるし、参拝する時間も考慮に入れるとお寺の空いている時間である朝7時から夕方5時までを目一杯使って、やっと40~50日で廻れるという事だろう。それは本当の修行である。

昭和の初め頃まではそうであった様に本来なら歩いて廻るのが基本であるが、現代では車、バイク、自転車、またはバスツアーなど、その人に合ったやり方で廻れば良いらしい。また一度に全てを廻るのではなく、何回にも分けて休みが取れるたびにお遍路する「区切り打ち」という方法も一般的になっている様だ。
お遍路は、一度やったら終わりではなく何度も廻る人が多いらしい。そう言う人が「逆打ち」と言われる88番からスタートする反対廻りをするのは良いのだが、初めてお遍路する場合はやはり「順打ち」と言って、1番から始めて順番に88番まで廻ると言う方法がお勧めと言う事である。徳島県(阿波)が「発心の道場」、高知県(土佐)が「修行の道場」、愛媛県(伊予)が「菩提の道場」、香川県(讃岐)が「涅槃の道場」と呼ばれている通り順番に意味があるようだ。「逆打ち」は、その昔修行中に宿を乞うた弘法大師を断った衛門三郎と言う人が後に弘法大師に会ってお詫びをしようと大師が歩く修行のルートを逆に廻った事が由来で、現在も修行をしているとされる弘法大師に会うために逆に廻るのだそうだ。

検討した結果、我々は羽田から飛行機で四国に飛び、レンタカーを借りて車で廻る事にした。経験者によると「車お遍路」の場合、最短で7日または8日、通常9日~11日位で日程を組む人が多い様である。ネット上に経験者が載せているモデルルートと言うものを参考に1日あたり何件お参りして、何キロ・何時間を車の移動に使えるかをシミュレーションしてみた。お寺ではお参りした後、納経所でご朱印を頂かなければならず、納経所が開いている時間が7時~17時なので、1日に使える時間は10時間である。お寺間の距離もそれぞれ違うので、その日の最後のお寺でお参りを終えてから、次の日の朝一番にお参りをするお寺までの距離が長い方が時間外に移動出来るので効率が良い。その区切りを考えて行くと9日間で廻ると言うコースが良さそうだと言う結論に至った。9日目の参拝の後四国でもう一泊して次の日に飛行機に乗るので旅程としては10日になる。万が一廻り切れない場合に飛行機をキャンセルして日程を変更するとコストアップになるが、余裕を持った日程にしておいて、早めに廻り切れれば余った時間を観光に当てることが出来る。
こうして出来た予定ルートが以下のものである。

1日目 1番 霊山寺 ~ 4番 大日寺 (午前中に飛行機で四国入り)

2日目 5番 地蔵寺 ~ 17番 井戸寺

3日目 18番 恩山寺 ~ 26番 金剛頂寺

4日目 27番 神峯寺 ~ 37番 岩本寺

5日目 38番 金剛福寺 ~ 43番 明石寺

6日目 44番 大寶寺 ~ 53番 圓明寺

7日目 54番 延命寺 ~ 64番 前神寺

8日目 65番 三角寺 ~ 79番 天皇寺

9日目 80番 国分寺 ~ 88番 大窪寺

10日目 観光または予備日 (飛行機で四国を発つ)

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