JGC修行、ファーストクラスでニューヨークへ

JGC修行

今回のニューヨーク行きが私達のJGC修行においての最長フライトとなりますが、当初ビジネスクラスでの予約から、ファーストクラスへのアップグレード特典で空席待ちをしていたところ、幸運にも夫婦2名分取れてしまった為、このフライトがJGC修行のメイン・イベントへと昇華しました。

出発の約3週間前にアップグレードが確定し、2名分の計90,000マイルを支払ってからは、ニューヨーク観光より、このファーストクラス搭乗の方が楽しみとなり、搭乗の日を待ちわびておりました。

同時に何故私達の様なJMB平会員にアップグレードが回って来たのか不思議だったので、チェックインカウンターでグランドスタッフに選択の仕組みを聞いてみるつもりでいたのですが、うっかり聞き忘れてしまいました。

ザ ロイヤルパークホテル東京羽田での前泊

なお、このフライトは羽田空港発が午前11時05分という微妙な時間である事と、私達のJGC修行における重要度が高まりましたので、空港ターミナルホテルで前泊する事としました。

ロイヤルパークホテル羽田空港は、前回宿泊時にアゴダ経由で予約した際に現地払いなのか予約時に支払い済みなのか混乱が生じたので、今回はアゴダを避けてgoogle map検索からの名鉄観光経由で予約しました。

ロイヤルパークホテルの公式HPでは最安値を謳っているにもかかわらず、常に別のホテル予約サイトの方が安いので、公式HPで会員登録だけはしたのですがこれまで直接予約をする機会が無いのが残念です。

今回の名鉄観光経由の予約では、予約時に事前に決済されておりましたので、ホテルチェックイン時に問題は起きませんでした。

宿泊日の朝にホテルに直接電話をして、エアコンをOFFにする事と予備の毛布を入れておいていただくリクエストをしましたが、毛布は用意されておりましたがエアコンはONのままでギンギンに冷えておりました。

どのホテルでも起こり得る些細な事ですが、ちゃんとリクエストしたのかどうか、妻から責任追及され夫婦喧嘩のタネになるので、フロントとルームサービスの連携は何とかしてほしいものです。

今回宿泊した部屋は、前回より少し狭かったですが眺望的には駐機中のカンタス航空の飛行機などが少し見えたので良かったです。

夕食は前回同様羽田空港第3ターミナル内の居酒屋「すぎのこ」でいただきました。

フライト24時間前にwebチェックインは完了させ、翌日に備えて気合充分で早めに就寝しました。

ファーストクラス・カウンターでのチェックインから出国審査

搭乗前のラウンジを楽しみたい事もあり、出発の3時間前となる午前7時にチェックインをする予定ですが、朝の時間帯の羽田空港は混みあうので少しでも早めにカウンターに行きたいと考えておりました。

ファーストクラス・ビジネスクラスは、優先出国審査が出来ると聞いておりましたが、JALの上級会員も多いと思われますので、チェックインカウンターが混みあう事を想定しておりました。

当日は5:30に起床して、6:30過ぎにホテルをチェックアウトし、5分程でJALのチェックインカウンターに到着しましたが、ファーストクラスチェックインカウンターは空いており拍子抜けしました。

ここで、ファーストクラスへのアップグレード成功に関する件で、JAL側がどの様に人選をするのか聞いてみるつもりでいたのですが、その時は、復路となるJFK⇒LAX⇒HNLの乗継便のうち、LAX⇒HNLのビジネスクラスが取れなくてエコノミークラスとなっていた為、空席が出たら取るチャンスが無いかとか、LAX乗り継ぎ時のラウンジについてなど、先に余計な事を質問してしまい、スタッフさんが一所懸命調べて下さった事により時間を使わせてしまったので、肝心な事を聞き忘れたまま切り上げてしまいました。

その後、飛行機の中でCAさんに聞いても、これらシステムの内容はご存じないとの事でしたが、航空業界のお仕事は縦割りの様なので、チェックインカウンターで聞いた場合でも、ご自分のご担当以外の事については分からなかっただろうと思います。

なお、今回の旅程では、ニューヨークからホノルルへと季節の異なる2ヶ所に滞在する事になるので、荷物が増えてスーツケースは2人で3個となってしまいました。

荷物が1個増えると移動が面倒になるので、今後は、この様な旅程を組まない方が良いと教訓となりました。

チェックインカウンターで荷物を預けた後、振り返ると出国審査には長蛇の列が出来ておりましたが、ファーストクラス・ビジネスクラス専用の優先レーンで行列をショートカットして出国審査に入る事が出来ました。

機内持ち込みの手荷物にもファーストクラスの赤いタグをつけていただいたので、X線検査もスムーズに通していただいたように感じました。

JALファーストクラスラウンジ

出国審査を抜けると右手方向にANAのラウンジ、左手方向にJALのファーストクラスラウンジがありますが、最初に目に付いたLoungeの看板だけ見てANA側に行ってしまったので、手前で引き返してJAL側に向かいました。

出発フロアの3階からエスカレーターで4階に上がりますが、その時点で既にラウンジ内からアロマの良い香りが漂ってきます。午前7時前なのでラウンジは空いていると思っておりましたが意外に人がいました。

飛行機が見えて眺望が良い窓際席が1区画空いているように見えたので、そこに落ち着こうかと思いましたが、良く見ると椅子の背もたれの布と同色のバッグが置いてあり先客がいらっしゃるようでした。

私達はいつも座る前にエタノールで消毒をするのですが、置いてあるバッグの色が同化していたので気が付かず、危うく他人様のバッグにエタノールのスプレーを振りかけてしまうところでした。

人の少ない真ん中あたりの席に落ち着いて、事前にダウンロードしておいたラウンジアプリを利用して、寿司などの料理をオーダーしました。

基本的には、スタッフさんが席まで運んで下さる方式でが、一部の料理は自分で取りに行くものもあります。

朝食に美味しいマグロのお寿司が食べられるのは、暫く日本を離れるタイミングとして非常に良いと思いました。

食事の後は、ラウンジ内を一周見学しましたが、プレミアステイタス以上を獲得すれば、無条件でこのラウンジが利用できるとなれば最高です。

これを経験したら毎年プレミア修行をされる方々のお気持ちが良く理解出来ました。

バス移動での搭乗

この日の搭乗口を確認すると、131ゲートと記載されており、何とバス移動でした。

従って、ボーディングブリッジを歩いて進み、途中でファーストクラスの矢印で分かれて手前を曲がるというシチュエーションを頭の中に描いておりましたが、今回は実現されませんでした。

131ゲートのエレベーターを降りると既に搭乗が開始されておりましたが、車椅子の方々を乗せたバスが中々発車しない為、こちらのバスも乗車してから10分以上待つことになりました。

先ずはグループ1の乗客だけを運ぶバスのようで、6名だけしか乗っておりませんでしたが、長時間待つのであれば、その間にグループ2の乗客も乗せれば良いと思うのですが、結局乗客6名のみで発車しました。

クラス分けをしっかりしているという事かと思います。

タラップ前では長距離路線用B777の迫力ある大きな機体とエンジンを間近で見られたのでフライトの安心感がありました。

最初にタラップを上がって行った方々はファーストクラスではなかったようで、私達が一番乗りでファーストクラスエリアに入りました。

自分達の座席を見つけると妻は早速エタノールスプレーを取り出してシートの消毒を始めますので少々恥ずかしいのですが、挨拶に来て下さったCAさん達と、その事が楽しい会話の糸口になり結果オーライでした。

機内食などフライト・レヴュー

着席するとウェルカムドリンクのオーダーを取りに来て下さいましたが、ビジネスクラスの場合はトレーに乗せられたプラスチックグラスのドリンク3種類から選択するか、有無を言わさずオレンジジュースであるところ、個別に注文を受け付けて貰えるところは何気なくも大きな差です。

ノンアルのスパークリングワインをお願いしましたが、シャンパングラスに注いでいただけたので気分に浸り美味しく感じました。

中味を聞くとビジネスクラスと共通で出しているので銘柄はオピアだそうですが、ビジネスクラスの場合は、缶とグラスで出されるので、入れ物だけでこうも味が違って感じるのかと思いました。

座席配列は1-2-1の2列で計8席ですが、そのうち1席が空いておりました。

最近、ファーストクラスは満席の事が多いとの事でしたので、空いているのは珍しいそうです。

ビジネスクラス側を覗いてみた時も見える範囲では満席の様でした。

ファーストクラスの乗客はどんな人たちが乗っているのか、興味津々でおりましたが、VIP的な雰囲気を漂わせる方はおらず、年齢層は高いものの見た目は普通の人達ばかりでした。

シート周りは、キズや汚れがあるわけでは無く綺麗なのですが、かなり使い込まれた感じはありました。古いという事では無く、丁寧にメンテナンスして使用されているという事で良い印象を持ちました。

座席は広くて快適なのですが、乗り慣れないので離陸の時はホールド感が無くて広さに不安を覚えました。

エンジン部分より前になるので、機内は比較的静かであるという噂を聞いておりましたが、つい先日搭乗したホーチミン便のエコノミー最後列席と左程変わらない様に感じました。

ただ、翼とエンジンが座席より後方になるので、窓の外の視界を遮るものが無い事は快適でした。

羽田空港から離陸すると直ぐに大きく旋回して、アクアラインを右手眼下に望みながら左右に旋回を繰り返し房総沖に出てから北東方面へと機首を向けます。

予定航路を見るとアンカレッジの北側を通過するようなので、季節的にオーロラが見られるのではないかと思いCAさんに聞いてみたところ機長に確認して下さるとの事でした。

房総沖に出ると早速食事の用意となりました。

ファーストクラスの場合、全て自分の好きなタイミングで良いという事なので、後回しにしても良いのですが、睡眠時間を考えると早めに食べておいた方が良いので、通常のオペレーションに任せました。

妻とテーブルを挟んで向き合って食事をする事も可能ですが、それをすると少々狭いので各自の席でいただく事にしました。

料理は一品づつ器に盛られて提供されるので本当に贅沢です。

CAさん達があの狭いギャレーの中で限られた機材を使いこなして料理を仕上げて下さっている事には頭が下がります。

しかし、残念ながら全ての皿が美味しいわけではありません。

それは一流料理人監修を謳うお品書きがハードルを上げ過ぎているので、期待値に対して残念なところがあるというだけで、CAさんたちのサービスに対して感謝の意を込めて全て有り難くいただきました。

しかも、アラカルトの追加でスープ・貝柱・焼き鳥もいただいてしまいました。

食事が終了して暫くすると就寝タイムとなるのでCAさんがエアウィーブのマットでベッドを作って下さるのですが、柔らかめが良いか固めが良いかの希望を聞かれましたので固めでお願いしました。

着替えの上下を渡されるのですが、トイレ内に着替え台がパタンと設置できるので、靴を脱いでその台の上に乗って着替えをします。

このスウェット的な上下はお持ち帰り可能との事なので頂いて帰りました。

タグを見ると洗濯機も乾燥機も不可で手洗いのみという表示でしたが、その後のハワイのタイムシェア内で洗濯機・乾燥機で洗って乾燥させましたが、殆ど縮む事はありませんでしたので、自宅でも重宝しそうです。

トイレ内の手拭きもペーパータオルだけでなく、布タオルも使用できて回収箱に投函する方式なのも気持ちが良かった事の一つです。

その後もCAさんから「何かお飲みになりますか?」などと何度か声を掛けていただいたので、美味しかったブルーティーを数杯いただいてしまいました。

その為か、カフェイン摂り過ぎになったようで、横になって少しうとうとしただけで熟睡は出来ずにいました。

モニターをルートマップにしていたのですが、ベッドから顔を上げると丁度アンカレッジの手前あたりだったので、再度CAさんにお願いして、もしオーロラが見えるようなら寝ていても起こして貰う事にしました。

その後、フェアバンクスの近辺を飛行中に「微かにオーロラが見えます。」という事で、知らせに来てくださいました。

オーロラが見えるのは左舷方向なので、ギャレーの方へ行き、バーカウンターの隣の窓から覗くと微かに見える様な気がしました。

多分、CAさんには見えているのだと思いますが、近視の私にとっては光が見える様な、見えない様なという感じです。

また、わざわざ機長さんがコックピットから出て来て説明して下さった事に感激しました。

フェアバンクスではJALのオーロラツアーが開催される事でも知られるとおり、この時期はオーロラが観測され易いらしいのですが、この日は空が明るいので見え辛いようでした。

この機長さんの一つ前のフライトでは良く見えたようですが、この日はこれ以上難しいかもしれないとの事でしたが、コックピットから観察して、また見えるようになったら知らせて下さるという事でした。

その他にもヨーロッパ路線の航路の話など、貴重なお話を聞かせていただいたのですが、あまり長々とお引き留めする事で業務に支障が出るといけないので、名残惜しかったですがお礼を言って切り上げました。

その後、妻を起こして再度オーロラを見に行きましたが、窓に顔をベタ付けにして顔の周りを手で覆って機内の灯りを塞ぐと微かにオーロラの光を見ることが出来ました。

機長さんからのお話で、JALオーロラツアーの情報がインプットされたので、これをご縁としていつかそのツアーに参加してみたいと思います。

その後、ベッドに戻って横になりましたが、その後は寝られずにいたところ、周囲は一部明るくなり、食器のカチャカチャという音が聞こえてきましたので、到着前の軽食を取り始めている人がいらっしゃるようでした。

こうなると、寝ようと努力すると辛くなるので、意を決して起きる事にしました。

一応、現地時間的には朝食という事になりますが、2人とも和食をいただきました。私はたんぱく質摂取の為、貝柱も追加でいただきました。

担当のCAさんにお話を伺うと、このフライトの後、ニューヨークでは2日間のフリータイムがあるとの事でした。

私達のフライトの旅程を見たとのことで、「ニューヨークの後、ハワイへ行かれて、長いご旅行ですね。羨ましいです。観光ですか?」と言われたので、「いえ、修行です。」と答えたかったのですが、多分妻に後から「恥ずかしいからやめて。」と怒られるので、観光という事で通しました。

そうこうするうちに飛行機は高度を下げて、眼下にはオンタリオ湖と思われる湖などが見えてきました。

カナダからアメリカへ入り、一旦大西洋に抜けてから旋回UターンしてニューヨークのJFK空港に着陸します。

着陸時にビデオを回していたら、滑走路わきで航空機の機体の様なものが火だるまになっておりましたので、何か事故が起きているのかと気持ちがざわつきましたが、何のアナウンスも入らずブリッジに到着しましたので、何でも無かったのかもしれません。

14時間のフライトもこれで終了という事になりましたが、未だ乗り足りないという感じで、このまま大西洋を渡って飛んでも良いくらい疲れはありませんでした。

やはりビジネスクラスとは比べ物ならないくらい素晴らしいサービスでしたので、身体的にも非常に楽でした。

しかし、有償の正規価格で乗る事は私にはハードルが高いので、今後またビジネスクラスを予約してアップグレードのチャンスがあるのなら、またぜひ利用したいと思いました。

何事もメリハリが必要なので、エコノミークラスも利用しつつ、お得であれば上位クラスにも搭乗するという旅行の仕方が私には良いのではないかなと思っております。

コメント

  1. chandra より:

    素晴らしいですねー 羨ましい! 私達は今月 シスコですが 往路は取りあえず ビジネスが落ちてきました 羽田のFラウンジいいですよね ソウル発券で宮古島いってきましたが ここまでで FOPは7万となりもう一踏ん張りです (^o^;)ゞ

    • hitoha-tachibana より:

      SFOのビジネスクラスのゲットおめでとうございます。
      私達図らずもファーストクラスがゲット出来てしまい本当に良い思いをさせて貰いました。
      その後ホノルルからの帰国便で5.8万となりサファイヤ到達しJGCカードを昨日ゲットしました。
      あともう一踏ん張りでデリーに行って参ります。

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