86番札所「志度寺」~88番札所「大窪寺」 <思い立って四国お遍路八十八ヶ所>㉛

86番札所「志度寺」へは、「ファミリーロッジ旅籠屋・高松店」から約19kmの距離である。一般道を走っても30分程度であるが、「高松自動車道」を使うと約10分短縮できるので高速を利用した。「高松中央IC」で高速に乗り、「志度IC」で降りる。その後は県道141号線を海方面に向けて走る。讃岐の港に突き当たれば「志度寺」は直ぐに見つかる。仁王門には大わらじが吊り下がっている。境内は緑が多く田舎のお屋敷の庭の様なのんびりとした雰囲気がある。

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第86番<補陀洛山 志度寺 清浄光院> ふだらくざん しどじ しょうじょうこういん
本尊:十一面観世音菩薩
開基:藤原不比等
真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
宗派:真言宗善通寺派
駐車場:境内隣接 納経所:本堂隣接
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87番札所「長尾寺」は、86番「志度寺」から約7kmの距離にある。県道3号線を南下すると約15分位で到着する。このお寺は「志度寺」とは趣が異なり、地面は砂地で綺麗に掃除されており整然とした雰囲気である。

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第87番<補陀落山 長尾寺 観音院> ふだらくざん ながおじ かんのんいん
本尊:聖観世音菩薩
開基:行基
真言:おん あろりきゃ そわか
宗派:天台宗
駐車場:境内隣接 納経所:仁王門の先左手
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88番札所「大窪寺」は、87番「長尾寺」から約17kmの距離にある。県道3号線を南に進み讃岐山脈に入っていく。お遍路の最後に相応しい「山岳」のお寺である。「やっと最後まで来た~」という感慨にふけりながら険しい山道の緑を眺めていると国道377号線沿いに「大窪寺」が現れた。結願のお寺だけあって、お向かいにはお土産物屋などが連なっていて人で賑わっている。本堂下の二天門まで来ると駐車場は無いので坂道を引き返して仁王門手前の駐車場に車を入れる。岡崎からお一人で来ておられる女性も同じくらいの時刻に到着しているのではないかと思い駐車場を眺めるとやはりその車が停まっていた。しかし境内で再開する事は出来なかった。がっしりとした立派なな仁王門をくぐり境内に入っていくと団体の参拝客で一杯である。本堂をお参りするのに団体と一緒では気が散るので、暫く待ってから心を込めてお経を唱えた。大師堂でも団体客をやり過ごし、静かにお経を唱えることが出来た。納経所へ出向き、金剛杖を奉納しようと考えていたが、その旨を伝えると怪訝な顔をされた。「高野山へは行かれないんですか?」と聞かれ、行くつもりなら杖も持っていかなければならないそうである。長さ的に扱いに困るので仕方なく杖だけは宅急便で自宅に送ることにした。納経所では御朱印帳に御朱印を頂くだけでなく、「結願証明書」という証書を発行してくれる。もちろん有料であるが折角なので記念にと依頼する。初めてのお遍路さん全員が頼んだとすると相当な金額になるだろう。このお寺は88番に選ばれた事で黙っていても潤う仕組みになっている。「結願証明書」が出来上がるまで境内を散策して記念写真を撮る。お遍路最終日が朝から3件目での終了となったこともあり、あっけない感じがする。最終日に10件くらい廻って、最後にやっと時間ぎりぎりたどり着いた~と言う感じの方が達成感が込み上げてきただろう。事前にはそこまで考えていなかったのが少し悔やまれる。何はともあれ、予定通り、事故もなくお遍路を終えることが出来た。この後、もう一度1番札所の「霊山寺」に行って満願達成をするため車に戻って徳島方面を目指した。

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第88番<医王山 大窪寺 遍照光院> いおうざん おおくぼじ へんじょうこういん
本尊:薬師如来
開基:行基
真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
宗派:真言宗大覚寺派
駐車場:仁王門手前 納経所:本堂の左手
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続きはこちら「満願目指して1番札所・霊山寺」

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