やっとの事で、フードコートに辿り着いた。
空間の真ん中にテーブルと椅子があり、それを取り囲む様にお店が数十件、ズラーッと並んでいる。何を食べようか目移りするので、端から全部チェックして歩いた。しかし、これといって決め手がない。全体的には中華系が多いので、どれも同じと言えば同じに見える。
中国の各地方から来た人達にとっては、各々の郷土料理を選ぶ事ができるので良いのかもしれない。
取り敢えず、中華をオーダーしようとしたのだが、妻が、「この店は油が心配、良い物を使ってないかもしれない」というので、取りやめる。
散々迷って、結局ピザ屋で、サラダとピザとパスタを注文した。
ピザは石窯で焼く様子が見える様になっており、生地を廻して宙に飛ばすパフォーマンスもしてくれた。
しかし、肝心のピザの味はイマイチで、どちらかと言えばパスタの方が美味しかった。
値段はフードコートにしては、いい値段を取られるので、コスパ的にはオススメ出来ない。
振り返ってみると、今日1日はロクなものを食べられなかった気がする。
普段は、健康に気を使って、野菜をたくさん摂り、ゆっくり時間を掛けて食べているのだが、旅行1日目からバランスの悪い食事になってしまった。
朝食は自宅で食べたのであるが、飛行機の時間が気になるので、野菜とバナナなどを軽く食べて、炭水化物は摂らずに家を出た。
成田空港に着いたら朝食を食べ直すつもりでいたが、成田第二ターミナルの出国審査の長い行列をみたら、気が急いて食欲が無くなり、軽くサンドイッチだけで終了。
「旅のお楽しみは、空港ラウンジからスタート」と思っているので、一応、IASS Executive Lounge に立ち寄り、珈琲をいただく。
結構混んでいて、あまり落ち着けなかった。
今回は、エアラインのラウンジが使えないので、仕方がない。
成田に到着して、チェックインを済ませた後、wifiルーターを借りて、香港ドルを買ってと慌ただしかったので、少し休憩出来るだけでも有難い。
でも、どうせなら出国審査後の出発エリアにこのラウンジがあってくれるともっと嬉しいのである。
先ほど見た出国審査の長い行列のことを思い出し、ラウンジでのお茶も早々に切り上げたのであるが、その後も、長い行列は解消する事なく、さらに伸びていた。
ここで、長く待たされたので、搭乗ゲートに到着すると直ぐに搭乗アナウンスが流れた。
我々の席は最後尾なので、最初に搭乗するグループになるが、ファーストクラス、ビジネスクラス、その他の優先搭乗の人達が先に入るので、またしても立って列に並ばされた。
これが嫌なので、上級会員になっているスカイチームの飛行機で旅をしたいのである。
しかし、JAL、ANAでマイル修行をする気には、未だなれない。
キャセイの機内食は、中の上くらいであろうか、残さず食べられる味であるが、記憶には残らない食事であった。
この日、最悪だったのが、香港国際空港のフェリーチケット売り場の脇にある中華系のフード店である。
確か、焼きそば、チャーハン、餃子を食べたと記憶しているが、ひと口毎が試練であった。特に焼きそばは日本の物とはコンセプトからして違う様で、食べ物とは思えない代物であった。
ついでに言えばフェリーの中で出されたサンドイッチ的な物も最悪で、コッペパンの中にシーチキンをマーガリンであえたものが挟んであった。
味がどうというよりは、まずマーガリンを使っているという事だけでアウトである。
ヴェネチアン3階のフードコートで食事を終えた後、カジノを見下ろせるエリアに移動して、エスカレーターで1階のカジノフロアに降りてみた。
夜10時を過ぎているが、ここだけは熱気ムンムン、皆さん自分のゲームに熱くなり、その体から赤外線を放射しているようにも見える。
各テーブルを後ろから覗いて冷やかしつつ、フロアを抜け、一応メインロビーとエントランスだけ、どんなものかチェックして部屋に戻ることにした。
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