LCC&レンタカーの旅(ファミリーロッジ旅籠屋・奈良針店)③

今回の宿は奈良市内ではなく、奈良郊外にあるファミリーロッジ旅籠屋・奈良針店を予約している。市内からは車で30分くらい走る辺鄙な場所なので、近隣には適当なレストランやスーパーが無いことは事前に確認済みである。しかし、一旦チェックインして落ち着いた方が良いと思い、旅籠屋・奈良針店に向かう事にした。法隆寺インターチェンジから高速に乗って西名阪自動車道・名阪国道(無料区間) 経由で針インターチェンジまで行く。途中から山中に分け入る様な登り坂になり、進むほど山深くなって来る。チラッと振り返ると奈良盆地が遥か下方に見える。名阪国道の途中にはチェーン着脱所があり、冬の厳しさを物語っている。後で聞いた話であるが旅籠屋スタッフによると奈良市内との標高差により、奈良針エリアの気温は奈良市内より3度低いそうである。事前に地図でチェックしていた時の印象よりずっと遠い場所にある宿を予約してしまった様だ。針インターを降りて、サービスエリア的な施設である針テラスに立ち寄ってみた。レストランはやはり大した店がない。野菜を売る店はあるがスーパーマーケットは無い。早々に切り上げて旅籠屋から一番近い唯一のスーパーたけよしに向かった。こちらは想像していたより品揃えは豊富だったので、我々が必要とする最低限のニーズを満たす事が出来た。

旅籠屋・奈良針店は、交通量の少ない国道369号線沿いに建っている。旅籠屋さんは独特のマーケットリサーチをしている様で、私には何故この場所が宿泊施設に向いているのか、その戦略はよく理解できない。お向かいにはコンビニのファミリーマートがあり、その隣はお好み焼き屋である。徒歩圏の店はそれくらいで、車で2~3分の場所に「一久」という和食のお店、またもう一軒の別のお好み焼き屋「ニューヨーク」がある。一久は、この辺りには似つかわしくない少々お高めの料金設定である。ゴルフ帰りのお客などを狙っているのだろうか。その他、針インター出口近くで、グーグル検索では出てこなかった寿司屋「みやこ」と「黒毛和牛の店」を見つけた。その他にはうどん屋が1件あった。この周辺の飲食店としてはそれくらいである。
旅籠屋・奈良針店は良い感じのご夫婦で運営をされている。旅籠屋の会社の方針で夫婦で勤務することが規定されているとの事だ。お客と積極的にかかわる事はしないが、ご夫婦がいる事でアットホームな雰囲気が醸し出されている。数年前に四国八十八ヶ所のお遍路廻りをした時に初めて旅籠屋(高知店)に宿泊して気に入ったので今回も旅籠屋を選択したのである。設備も建物も簡素で何もないがベッドが幅1.5mと大きくてツインになっており、ビジネスホテルと比べると部屋が広い点が良い。フロントのラウンジにあるコーヒーマシンはデロンギ製でちゃんとその都度豆を挽くタイプのもので無料で飲める。日本茶と紅茶のティーパックもあり、朝食時はオレンジジュースもある。朝食のパンは無料で食べられるのだが、無料なだけに多分マーガリンを使って焼いたヤマザキの安いパンなので手を出さない方が良い。またラウンジには電子レンジ、トースター、給湯ポットが置いてあり自由に利用できる。給湯ポットは100円で貸出可能となっており、部屋でお湯を沸かすこともできる。立地的に車でしかアクセス出来ない場所にあるので、我々の場合は車でのお寺巡りなど、観光ではない要素がある旅行時に使いやすいと考えている。宿泊しているお客さんは、観光客よりもビジネスや工事関係者が多い様に感じる。共用部分には洗濯機・乾燥機が台づつあって洗濯機200円、乾燥機は30分100円投入で利用できる。利用する人が少ないのか、いつも空いていて使うことが出来た。難点は普通のホテルの様に、毛布を追加で欲しいと言っても対応できない様だ。エクストラベッド用のベッドカバーを1枚用意してくれたが、基本的には寒い場合、エアコンで対応してくださいとの事。我が家は寒がりなので、寝る前は部屋を暖めて寝たのであるが、朝起きると窓だけでなく、玄関ドアが結露して、外廊下に水が滴っていた。それだけ朝晩は冷え込む地域であるという事だ。
今回は連泊して、ここを拠点にあちこちに行くのであるが、毎日のルームメイクを断ると1泊あたり基本料金より1,000円引きになる。オフシーズンは2名1部屋1泊8,000円、ピークシーズンは1泊10,000円が基本料金となっているので格安である。今回は平日宿泊が初日8,000円2泊目以降7,000円、土曜日宿泊が9,000円となる。

ファミリーロッジ旅籠屋のパンフレットを見ると、2018年12月に木津川店がオープンするという事である。立地的には奈良針店より格段に良さそうだ。もし次回、奈良・京都をレンタカーで旅行する事になれば、確実に木津川店を選択するだろう。今後奈良針店は、立地的に存在意義がかなり低下すると思われる。

続きはこちら「道の駅・針テラス」

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