マカオの市バスを利用する <マカオ・香港トリップ>⑬

お腹が満たされたところで、この後どうするかであるが、とりあえず一旦ホテルに戻って休憩して、その後、雨に濡れない範囲で、近隣モールの散策をしようという事で意見が一致した。

マカオでは、タクシーの台数が少ないので、流しのタクシーを拾うのは難しい。

この店は、タクシーを呼んでもらうようなタイプの店ではないので、雨の中、シャトルバスが止まるホテルまで歩くことにして、途中タクシーが見つかれば、呼び止めようという事になった。

傘をさしたり、閉じて軒先の下を歩いたりしながら、約2分、道路わきに市バスの停留所を発見。ポールがいくつか立っていて、それぞれに人の列ができていた。

たしか、ヴェネチアンホテルに行く市バスもあったはずであると、ガイドブックを傘の下でめくる。

バス路線図には、21番、25番のバスがヴェネチアンホテル方面に行くと記されている。

どのポールが、目的のバスの停留所であるのか、一つ一つ確認していると、妻が「25番のバス来たよーっ」と叫ぶではないか。

バスが止まろうとする停留所に小走りで戻り、「乗ります~」という感じで運転手に手を振った。

バスは前乗りで、運転手の脇のボックスにお金を入れる方式である。

とりあえず、バスに飛び乗ったが、何の準備もしていないので、どうすれば良いのかわからない。

運転手に「二人」というと、13ドルとのこと。

そんなに安いのか?と、一瞬耳を疑ったが、料金ボックスに「6.5」というデジタル表示がでているので、二人分なら、それでいいんだと理解した。

その国に到着したばかりの旅行者にとって、小銭のコインは、見分けるのが難儀である。マカオでは、マカオの通貨であるパタカだけでなく、香港ドルも通用するので、両替して手元に持っているのは、香港ドルだけである。お釣りは、香港ドルのコインとマカオパタカが混ざって返ってくるので、余計にややこしい。

ちなみに香港ドルとマカオパタカの為替レートは、マカオでは同率で流通している。

10ドル札は、チップ用にたくさん用意しているので、20ドルをボックスに入れようかと思ったが、お釣りは出ないとガイドブックでチェックしていたので、コインを全部取り出して、手のひらに広げてみた。

すると運転手が、運転中であるにもかかわらず、チラチラとそれを見て、これとこれをそこに入れろとコインを指さして教えてくれた。観光客に対して親切である。

他の乗客は、殆ど地元の人達のようだ。

バスは、渋滞に嵌ることもなく、順調にマカオ市街を抜け、タイパ島への3本ある橋のうち、真ん中の大橋を渡った。

昨晩通ったルートとは違うので、また違う景色を見ることができた。

タイパ島に渡って直ぐのエリアは、昔からの街並みで、古くからあるアパートメント群が建ち並んでいる。ここにも地元庶民の生活がある。

停留所に停まりながら、進んでいくので、街並みを観察するには、良いペースである。

ローカルエリアを抜けると、ドッカーンとホテルのそびえ立つコタイ地区に出た。

降りるべきバス停の名前がわからないので、ホテルギャラクシーを過ぎたら、次で降りようと注意深く、建物の位置関係と、グーグルマップ上の現在位置表示を見る。

バス停は、ほぼヴェネチアンの入り口近くの道路を隔てた向かい側にあった。

やれやれ、無事到着である。

行きのボッタクリタクシーは、300ドルであったが、帰りのバスは、2人で13ドルだけで済んだ。行きも帰りも、移動した距離は、ほぼ同じで、時間的にも左程変わらなかったにもかかわらず、この差である。

マカオ市内は、9ルートのおもな市バス路線があり、観光で行きたいところは、殆どカバーできるものと思われる。その他ミニバスとホテルなどの無料シャトルバスもあるので、余裕を持った行動を心掛ければ、バスでの観光がお得である。

事前にルートを良くチェックしておきましょう。

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