JGC修行インド入国からデリー郊外のグルガオンのホテルまでウーバーで移動

日本車です。 SUZUKIのマニュアル車です。

インディラ・ガンディー国際空港はインドへの玄関口である為、非常に大きな空港です。その為、降機してから入国審査までは長い距離を歩く事になります。

JAL便の乗客の9割はインド人であった事と見渡すところ、他の飛行機の到着が相次いでいる様子では無かった為、日本人を含む外国人用の入国審査窓口は混雑する事はないだろうと思い、特に急ぐことも無く、風景を眺めながら他の乗客の流れに従って歩きました。

下りのエスカレーターを降りる時に左手の壁を埋め尽くすようにお皿がディスプレイされているアライバルホールが見えてきたので、あぁこの右手が入国審査だなと直ぐ分かりました。

この時は、工事中なのか白い仮設の壁で仕切られていたので、その壁沿いに進む事になり、入国審査窓口に行き当たりました。

案の定、このタイミングで外国人の入国は少ないようで、順番待ちは無く直ぐに審査となりました。

パスポートと予めプリントアウトして持参したe-visaを入国審査官に渡して質問を待ちましたが、特に何も聞かれる事はありませんでした。

先ずは、カメラを見ろと言われて顔の照合を終え、次に左手の指4本を読み取り機に当てて登録、右手の指4本を読み取り 、最後に両手親指を読み取りして完了となりますが、妻の場合この通りに要求されたものの私の場合は何故か左手の指4本の読み取りだけで終了となりました。

入国審査を通過して進むと免税店がありますが、これらは主に帰国するインド人向けの店だと思います。

免税店エリアの先に預け入れ荷物のターンテーブルがあります。

お手洗いはこのエリアの片隅にありますが、空港を出るとホテルまでは清潔なお手洗いがあるとは限らないので、最後にここで用を足しておく必要があります。

ここのお手洗いを私が利用した時は、丁度スタッフさんが清掃に入っておりましたが、床に這いつくばるようにして入念に清掃しておられましたので非常に綺麗でした。

ターンテーブルからスーツケースをピックアップした後、免税店で水を買ってお釣りを貰って細かいルピー札にしようと思ったのですが、あいにく水は売っていませんでした。

一番安いものは何かと探したのですが、結局不要なチョコレートを2つ購入して、2回に分けて500ルピー札で支払い200ルピー札を確保しました。

ターンテーブルの先は税関ですが、ブースの中に暇そうな係員が4名座ってPCを見ておりましたが、入国者の荷物チェックをする気は無いようで、何事も無く素通りして出ていく事が出来ました。

税関を抜けたところの中央の柱にATMがありましたので、クレジットカードで現金を引き出そうと試みたのですが、何種類かのクレカを試してみましたが全てエラーになり現金の調達が出来ませんでした。

小銭が無いと、ホテルに到着してからスーツケースを部屋に運んで貰ったり、予備の毛布を部屋に持ってきてもらったり、ラウンジで飲食をしたり、何かとチップが必要になりますが、それが渡せなくて困る事になります。

仕方が無いので、とりあえずホテルまで行ってから現金確保の方法を考えようと思い、ウーバーをピックアップするべく出口へ向かいました。

空港内へはセキュリティの関係上、一般の人は入れないようになっているようで、出口の先5mくらいのところにパイプ製のパーテーションが並べられ、その向こう側に出迎えの人だかりが出来ていました。

人口密度の高いアジアの都市の空港らしい風景ですが、この中にタクシーの客引きや観光客を狙う詐欺師的な人も一部いるようなので、ここで気を引き締めて、身の回りの貴重品や荷物をチェックしました。

良くあることですが、荷物を勝手にひったくられて、乗るつもりのなかったタクシーまで連れていかれてチップを要求されるなどという事もあろうかと想定して、今回は妻にはスーツケースを持たせておりません。

私のスーツケースに全ての荷物を纏めているので、自分のスーツケースだけ手から離さないようにしていれば済みます。

ウーバーピックアップゾーンは、空港出口を出て右へ進み、向かい側のビルの駐車場エリアにあります。

従って、Parking、℗、などのサインの方向を目指して進めば間違いありません。

出口からウーバーピックアップゾーンまでの徒歩経路約4分の動画は、こちらからご覧ください。👇

さあ行くぞと意を決して出口を飛び出し、脇目もふらずに右方向に速足で進みました。

すると直ぐにインド人男性がすり寄って来て「Taxi?」と声を掛けてきました。

これに対していちいち返答するとしつこく追ってくる可能性があります。

ひとりが諦めると次の人がアプローチをしてくるようですので、一切相手にしない方がよろしい様です。

声を掛けられてもそちらを振り向かず、聞こえないふりして返事もせず、一目散に先へ進みました。

この時期は、未だ観光需要が本格回復していない為か、客引きの方々の人数も少ないようで、追ってきたのは幸いその1名だけでした。

振りむいていないので、どこまで付いてきたのか分かりませんが、100m程歩いたところでパーキングの方向を確認した際には、既に振り切っていたようでついてくる人は居ませんでした。

この辺りまで来ると、それらしき業種の人はもういません。

後はゆっくり進めば大丈夫です。

目の前の道路を渡り、お向かいのビルに沿って右方向へ進みます。

また200m程歩くと、左手に折れて、さらに100m程進むとパーキングエリアとなります。

そこまで来ると、観光客らしき人だかりが出来ており、Uber Pick up のサインがあります。

ここに到着してからUberアプリで配車を手配した方が良いでしょう。

空港内または周辺に多数のUberが待機している様なので、5分程度で迎えが来ました。

ただし、私の場合登録してあるクレジットカードがエラーになったので、他のカードを追加で3枚登録して再トライしたのですが、全てエラーになってしまいました。

今回は現金でご乗車くださいとのメッセージが出たので、そんな事が出来るのかと不思議でしたが、何回トライしてもダメなので、もう選択肢無しと判断して現金支払いを条件に車両の指定をしました。

一番早く到着するのが3分後に到着予定のUberXで、700ルピーとなっておりました。

為替レートで考えれば約1.7倍の1,190円ですが、両替レートで円換算すると約1.8倍の1,260円です。

インディラ・ガンディー国際空港からグルガオンのダブルツリーbyヒルトンまでは、渋滞を考慮して約45分かかりますので、タクシー代としては非常にリーズナブルです。

車両も日本人の感覚からすればボロいですが、不潔では無く、UberXで十分でした。

ドライバーは中年男性で、英語は理解しないようでしたが、Uberなので目的地を説明する必要も無く、一応Uberアプリを開いて走行ルートをチェックしていれば良いので気が楽でした。

ちなみに復路のホテルから空港までは、日中で渋滞も無い為、料金は同じくUberX利用で400ルピーで済みました。

インドは元英国領であった事から、車は右ハンドルで左車線を走るので、違和感はありませんが、ここで自分が運転できるかと言えば、絶対無理です。

道幅の広い立派な道路

グルガオンまでは一部高速道路を含む道程となりますが、夕方のラッシュで大混雑しておりました。

道幅が広い所は片側10車線くらいの道路もありましたが、それでも車が溢れておりました。

何故かと言えば、インドでは車線という概念が無いようで、どの車も前を走る車の隙間に頭を突っ込んでいき、ぶつかりそうになるとクラクションをプーッと鳴らします。

日本ではクラクションを鳴らすのは切迫詰まった時であり無闇に鳴らすと逆に相手からキレられる恐れがありますが、インドでは挨拶代わりにプッと鳴らす感覚の様です。

自分の存在を相手に知らせる為にプップッとやるので、あちこちでプップッとクラクションが鳴り響きうるさくて仕方ありません。

しかし、運転技術は日本人から見れば神技的です。

基本的にウインカーを出すドライバーは居ません。

どの車も好き勝手に右に左に動きながら少しでも前に出ようと争います。

入り乱れて混み合う道路の中で、結構なスピードが出ていても横の車との車間は10cmだったりします。

道路わきや中央分離帯付近を人が歩いている事がありますが、10cmの距離をノーブレーキですり抜けていきます。

自分の手足のように車幅感覚が無ければ、ぶつかってしまいます。

人とぶつかっても、ぶつかる方が悪いという慣習なのかもしれません。

止まる時もブレーキのタイミングが日本人とは違い、直前までアクセルを踏み続けてから急ブレーキで車間距離10cmまで着けて止めます。

思わず「ぶつかるっ!」と声が出てしまいます。

グルガオンは空港から見るとデリー市内とは反対方向の郊外へと向かうという事もあり、途中に信号は1箇所しかありませんでした。

右折的合流をする場所で、イワシの群れの様に合流地点になだれ込むので、信号が変わってもズルズルと車の群れは惰性で進みます。

そこへ信号が青になった方からの車も突っ込んでくるのでさらにカオスとなります。

だれもが前の車の隙間を見つけて頭を突っ込もうとするので、結局全員がお互いの邪魔をする格好になり大渋滞が解消されません。

道路上はこんな状態で車が溢れかえり、道路脇までは舗装が行き届いていない為、埃が巻き上がっております。

雨期で曇っている事もありますが、埃と排気ガスで煙る街という感じです。

また、不思議に思ったのは、横断歩道も無い様だったので、歩行者が道路の反対側に渡るのは大変だと思いました。

例えばUberで移動する場合、目的地の反対側で降ろされると目的地に辿り着けない可能性もあるのではないかと思います。

交通量が多いので、車列の切れ目を見て道路を渡るのも危険ですし、中央分離帯が乗り越えられないようになっている区間が非常に長いです。

今回の目的地であるダブルツリーbyヒルトングルガオンNCRは、空港から向かうと道路の反対側にあります。

Uberアプリでは、手前で右折してホテルのあるブロックを一周して目的地に着けるルートが示されていましたが、その右折ポイントでも信号は無い為、対抗車の切れ目が無く上手く右折出来ずに諦めてそのポイントを通り過ぎました。

その先の右折ポイントは少し広めで他にも右折車が居たので、今度は前の車が露払い役となり上手くUターンして何とか目的地のホテルに到着する事が出来ました。

ホテル入り口にはゲートが設けられ警備員がセキュリティチェックをします。

車のトランクを開けさせ爆発物を積んでいないかチェックしているようです。

空港で行うなら分かりますが、こんなホテルにテロリストが爆発物を持ち込んで事件を起こすとは思えませんが、安全を確保していただいている事は有難いと思います。

Uber料金は700ルピーでしたが、チップ用として貴重な少額紙幣である200ルピー札を使いたくなかったので500ルピー札2枚を渡してお釣りの300ルピー分はチップとして差し上げました。

ホテルのエントランスでも、空港さながらにボディチェックと荷物のX線検査が行われます。

これを行う事が良いホテルとしてのステイタス維持に繋がっているのではないかと思いました。

コメント

  1. chandra より:

    なるほど 大変参考になりました

    アライバルビザは安楽そうですが、ストップオーバーを掛けて 二回目デリーを終了するまでに60日以内に収めるのはシンドイので e-visaを考えていましたが イミグレが目的とか色々 聞かれそうで 躊躇してましたが 大丈夫そうですね 運にもよるとは思いますが。  小銭はどこでも困りますが 特にデリーは現地で初期に調達は難しいそうで 参考になりました (^_^) 僕らは明日からKLに行って参ります

    • hitoha-tachibana より:

      はい、イミグレでは私も妻も何も聞かれず拍子抜けしました。インドe-visaは1年有効なので私は来年もデリー発券やっても良いかなと思っておりますが、妻は「出来れば2度と行きたくない。」と言っております。
      (特に怖い思いをしたわけでは無いですが、衛生面で余分な神経を使うのが嫌だそうです。)
      KL楽しんで来てください!

  2. ゆきみ より:

    大変参考になります。
    英語も話せず、翻訳アプリで何カ国かわたってきたのですが、この度デリー発券でNYまでの修行を考えており、参考となる方を探しておりました。

    一人旅はかなりハードルが高そうですね…
    このあとも読ませていただきます!

    • hitoha-tachibana より:

      コメントありがとうございます。
      お一人旅で何ヶ国も渡られて素晴らしいですね。
      デリーNY長旅ですが楽しんで来て下さい。

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