JGC修行・ニューヨークのヒルトンタイムシェア、ザ・ペントハウス-ザ・クイン ヒルトン・クラブに宿泊

JGC修行

宿泊しての総評

ニューヨークでの宿泊先は、ヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブのポイントを使って「ザ・ペントハウス-ザ・クイン ヒルトン・クラブ」を予約しておりました。

ザ・クインというタイムシェア施設の中で17階以上の部屋がザ・ペントハウスという形で別のカテゴリーになっており、ハワイのヒルトンタイムシェアのポイントレートと比較すると2倍くらいのレートになるので、宿泊前はさぞ素晴らしい部屋なのだろうと期待が膨らんでいたのですが、素晴らしい部分はあるものの残念なところがいくつもありました。

結論からすれば、次の機会にこれよりもポイント数の低いザ・クインを予約する事はあるかもしれませんが、ザ・ペントハウスをリピートする事はないだろうなと思っております。

その理由の第一は、部屋に備え付けられた食器は、ガラス製のグラス類しかなく、陶器製のカップやお皿などは一つも無く、備え付けのネスプレッソでコーヒーを飲む際には紙コップしか用意がなかった事です。

参考のためにホテルサイトでこの部屋を一般予約した場合の宿泊料金を調べたところ1泊あたり25万円となっておりましたので、HGVCのポイントで予約すれば半額程度で宿泊できる事になりますので、非常にお得だと思っていたのですが、この紙コップ対応には幻滅しました。

ルームサービスを呼んで聞いてみたところ、紙コップしか用意が無いという事だったので、翌朝、メトロに乗って食器屋さんまで買い出しに行き、マグカップとお皿を買ってきました。

チェックアウトの際は、部屋に残して来たので、その後使ってくれると良いのですが、多分オペレーションの問題として処分されているのだろうと思います。

仮に1泊25万円支払って、部屋でコーヒーを飲む際、「紙コップで飲め。」と言われたら納得できるでしょうか。

また、紅茶と緑茶のティーパックが置かれていましたので、お湯を沸かして飲んで下さいというつもりかと思いますが、お湯を沸かす電気ポットはありません。

ネスプレッソの機械を使って、コーヒーのカプセルを入れないでスタートボタンを押せばカップ1杯分のお湯が出てきますが、1度コーヒーを飲んだ後でそれをやると薄茶色のお湯が出てきます。

何度やっても濁りは消えず、コーヒー風味のお湯が出てきますので、紅茶本来の味で飲む事は出来ません。

翌日以降は、マグカップに水を入れて電子レンジでお湯にして紅茶を入れておりました。

多分、コロナ前は、各種食器は揃えられていたのだと思いますが、人員削減でハウスクリーニングの際に食器の洗浄や入替が出来ない為、紙コップ対応になったものと思われます。

この先しばらく変わらないと思いますので、こんな部屋には泊まりたくないと思っております。

ホテル・チェックイン

それはさておき、到着日はJFK国際空港からUberを利用して、多少の渋滞はあったものの約1時間でホテルに到着しましたので、12時半頃だったかと思います。

部屋によっては既に用意が出来ているものもあり直ぐにチェックインして行ったグループもありましたが、私達の部屋は「多分2時くらいには用意が出来そうだ。」という事でした。

荷物を預けて外に食事に行くなり観光するなり直ぐに行動すれば良いのですが、妻は一旦部屋で荷物を開けて着替えをしてからにしたいというので、ロビーで待つ事にしました。

もしかしたら部屋の準備完了が早まるかもしれないという事でしたので、それに淡い期待をしてしまいました。

日本の場合であれば、大抵の場合、予定時間より早めに仕上がる事が多いと思いますが、その感覚でいたのが甘かったです。2時頃などというのは大きな間違いで、入室できたのは結局4時でした。

これ以外の事でも感じましたが、このホテルはフロントとルームサービスの連携があまりよろしくないようです。

元々の規定が4時なので文句を言うわけにもいきません。

ロビーではサクサク繋がるwi-fi電波が入りますので、お腹も空いておりませんでしたし、1時間半待つ事は苦では無かったのですが、2時ごろには先ほど対応したスタッフはおらず、他のフロントスタッフに聞いたところ未だ部屋は準備できていないという事だったので、この時点でアーリーチェックインは諦めて外へランチをしに行く事にしました。

元々はこのホテルの1階にはレストランが併設されていたようなのですが、この時は大改装中で仮囲いの中を覗くとスケルトン状態から改装しているようでした。

これが完成すればこのホテルの利便性もずいぶん良くなると思います。

現在のアメリカのチップ事情

外へ出て6thアヴェニューの角を左に曲がるとお隣のビルの1階にスターバックスがありましたので、昼食はそこで済ませました。

ここでアメリカの不可解なチップの洗礼を受ける事になりましたが、スタバでセルフで飲食するだけなのにレジで注文を受けて貰うだけで10%・15%・20とかのチップを支払う選択ボタンが表示されて仕方なくチップを支払う方式だった事に呆れました。

これでチップが貰えるなら、レストランでテーブル係としてサービスを提供してチップを稼ぐより、何のサービスをする必要もないスタバのレジ打ちの方がずっと稼げることになってしまうのではないでしょうか。

2人でスタバでパニーニとラテでランチをして約5,000円にもなり驚愕しましたが、日本の物価水準が急激にここまで上がる事は無いと思うので、1ドル150円という現在の為替が動く事で調整が起こる様な気がしてなりませんでした。

ホテルに戻ると部屋の用意が出来ておりましたので、預かって貰っていたスーツケース3個と機内に持ち込んだバッグ2個の合計5個をベルボーイがカートに載せて運びつつ部屋まで案内をしてくれました。

荷物が多いのでベルボーイには5ドルのチップを渡しましたが、このチップなどは古くからある慣習でありサービスが目に見えるので納得して支払いができます。

しかし、これらチップを支払うたびに、物価も安くてチップも支払う習慣のない日本の素晴らしさを改めて痛感してしまいました。

やっと部屋にチェックイン出来た

ドアを開けるとミニキッチンとリビングダイニングがあり、寝室とバスルームは、その左手側の部屋にあります。

靴のまま部屋の奥まで入るのは抵抗があるので、ベルボーイが出て行った後、入口周辺の収納にスリッパが無いかを探しましたがどこにも見当たらないので、念のためと思い飛行機の中で使ったスリッパを持ち帰っておりましたので、それを使用しました。

しかし、その後に寝室のクローゼットの下にスリッパが備え付けられているのを発見しました。

どうせ置くなら入口近くに置くべきだろうと思うのですが、普段土足で部屋に出入りする西洋の方々はスリッパに対する感覚さえも違うようです。

部屋に入って先ず目に入るのは、広いルーフバルコニーでした。

リビングと寝室はどちらも南側に向いておりますが、その2部屋に面した広いバルコニーがあり、アウトドアリビングとしてのソファセットが備え付けられています。

ここで朝食をとる事も出来る開放的な空間ですが、これがあるだけで満足で、実際には特に利用する事はありませんでした。

全体の広さとしては、ハワイのホクラニ・ワイキキの1ベッドタイプより広く、グランド・アイランダーとグランド・ワイキキアンの1ベッドタイプの中間的な広さかと思います。ただし天井は高いので、非常に開放感があります。

エアコンは、フロントスタッフの説明では、セントラルエアコンとして夏冬全館で冷暖房を切り替えるタイプでは無く、各部屋で個別に冷暖房の切替が出来るという事でしたが、暖房のマックス温度は26.5度Cとなっておりましたので、冬にこのホテルに宿泊するのは少々暖房能力の点で心もとない様な気がしました。

また、ルーフバルコニーの扉を開けると自動でエアコンが停止するシステムになっておりましたので、ホテルなのに変なところが発想的に「ケチ臭い」という気がしました。

夏の暑い日や冬の寒い日にルーフバルコニーに出る事もあるはずですが、その間に部屋の温度が変わらない様にエアコンなどはつけっ放しにしておきたいものです。

寝室にはキングサイズベッドが鎮座しており、それでもその周りには十分なスペースがあり快適でした、またベッドの寝心地も最高でした。

水回りも広くて、バスタブこそないもののシャワールームは2人で同時に使える様な広さになっており、レインシャワーの他に壁側から出るシャワーとハンドシャワーがあり、どれも水圧・水量は充分でした。

特に壁からのシャワーは肩と腰に当てて打たせ湯的に出来るので、浴槽に浸かったくらい体が暖まりました。

シャワーブース内に腰かけられる板があった事も良い点の一つです。

冒頭でキッチン周りの関係について不満を述べましたが、電子レンジがある事は本当に重宝して、滞在中はフル活用しておりました。

総合的に部屋の内容は非常に良かったので、今回このホテルを予約して宿泊した事は本当に良かったと思っておりますが、宿泊客に紙コップでコーヒーを飲ませて平気でいられるヒルトンの姿勢にだけは本当にがっかりしました。

実は、部屋に入ってコーヒーを淹れようと思った時にコーヒーカップやお皿が無い事に気が付いたのですが、その時は部屋の清掃などをするスタッフがセッティングを忘れたものと思っておりました。

スタッフの対応など

その為、夕食で外に出る時にフロントスタッフに「コーヒーカップとお皿の備付けが無いから運び入れておいて欲しい。」と依頼したのですが、最初そのスタッフは「部屋に備わっているものが全てですので追加では用意できません。」というので、「コーヒーを飲むのに紙コップしかない。朝食用にパンを買っておいて電子レンジで温めようと思ってもお皿が無いので、陶器のものを用意して欲しい。」と念を押しました。

すると「それはいけませんね。ルームサービスに伝えておきます。」という事でしたが、その後にルームサービスが部屋に持ってきたのは、大型の紙コップでした。

ホテルスタッフの仕事は縦割りなのか、フロントマンは部屋に備え付けられているものに何があるのか良く分かっていないようです。

多分コロナ以前は食器類も用意されていたものが、人員削減でオペレーションを簡略化する為に紙コップ仕様に替えたのだと想像できますが、それをフロントスタッフは知らないのだと思いました。

ホテルの施設など

このホテルは由緒ある古いホテルをヒルトンまたは投資家が買い取って改装し、リブランドされたものですが、敷地面積としてはこじんまりとしたホテルです。

1階にフロントデスクとロビースペースがあり、その隣に改装中のレストランがあります。レストランはホテル内からも道路側からも出入りできる造りになっています。

2階はルームキーが無くてもエレベーターで上がれるようになっていますが、ホテルの規模に似つかわしくない程の立派なジムがあります。

3階から16階までがザ・クインという一般のタイムシェアホテルになっており、17階から19階がザ・ペントハウスというカテゴリーで別枠のタイムシェアとされています。

エレベーターは2基ありますが、17階止まりです。

18階・19階へ行くには17階でエレベーターを一旦降りて、その向かい側にある17階から19階だけを行き来する別のエレベーターに乗り換えなければなりません。

元々の構造としてそうなっていたのだろうと思いますが、その部屋に宿泊した人はちょっと面倒くさいだろうと思います。

また、私の様にハワイのタイムシェア物件の所有者がポイント利用で宿泊する場合には利用できないのですが、この物件のタイムシェアを所有しているオーナーだけが利用できるラウンジがあるようなので、滞在中にスタッフに聞いて見学だけさせて貰おうとおもっていたのですがすっかり忘れてしまいました。

地下1階は、機械室やスタッフルームなので、ラウンジがどこにあるのかはよく分かりませんでした。

また、小さな規模のホテルにも拘らず、1階のエレベータホール前にはコンシェルジュデスクがあり、陽気なオジサン・コンシェルジュが色々と面倒を見てくれるようなので、コンシェルジュサービスを使い慣れている人にとっては良いのだろうと思いました。

メンテナンススタッフの対応

私達はホテルにチェックインするとエタノールスプレーで全てを消毒してから使用するのですが、部屋に入ってスーツケースを広げる前にその作業を行ない、ひと段落して休んでいると寝室のベッドサイドにあるセンサーが反応してけたたましい警報音が鳴り始めてしまいました。

ベッドシーツに大量のエタノールをスプレーした事が原因の様です。

沖縄の瀬底島のタイムシェアでやらかしたのと同じパターンです。

直ぐにフロントデスクに電話を架けましたが、こちらから説明をするより前に電話口で鳴り響く音に気が付いて、直ぐにメンテナンススタッフを行かせると言ってくれました。

10分くらいしてメンテナンス係が1人でやってきましたが、特に工具箱を持つわけでも無く、ポケットからキャンプ用の10得ナイフのような工具を取り出してそこに付いているドライバーで感知器のカバーを開け始めました。

工具が悪いのか、感知器の構造が悪いのか、警報音をオフにする内部スイッチにはなかなか到達せず、最終的には多分警報器を壊して音を止めておりました。

壁の石膏ボードの粉が飛び散っていたので、掃除をする為にバスルームのティッシュを使用して良いか聞かれましたが、彼は当然ながら土足で入ってきているので、出来るだけ歩き回られたくありません。

後は、自分達で掃除しますとお礼をして、そのままにして帰っていただきました。

彼が歩いた跡を再度エタノールで拭きたいところですが、瀬底島の時の様にまた警報音を鳴らしてしまってはマズいのでキッチンタオルを水でぬらしてフローリングの床を雑巾がけしました。

妻は、「インドでもベトナムでも警報などならなかったのに、この建物のシステムが悪いんじゃないの?」と文句を言っておりましたが、インドとベトナムの建物では警報システム自体が無かったのではないかと思います。

コロナ以降、ルームクリーニングやタオルの交換でスタッフに室内に入られるのは嬉しくないのですが、この部屋の場合タオルが4人分備え付けられていたので、5泊したうち中日の1回だけルームクリーニングとタオル交換に入っていただき、最小限に抑えることが出来ました。

その後のハワイのタイムシェアでは、タオルの洗濯や部屋の掃除も自分で行ない洗剤やトイレットペーパー等も自分で買ってきて入室は一切断りました。

ニューヨークのヒルトンタイムシェアは、全てヒルトンクラブという別カテゴリーとなっており都市型観光ホテルとされているので部屋内にも施設内にもランドリーはありません。

近隣にコインランドリーがあるのか、Google mapで探した範囲では見つかりませんでしたが、全てを網羅しているわけでは無いはずなので、どこかにあるのかもしれません。

レストランやスーパーなどは、Google mapに出てこない店が多数ありました。

ホテルの立地と近隣について

このホテル、ザ・クインは6thアヴェニューと57ストリートの角に立地しているので本当に便利です。

メトロの駅は徒歩1分にあり、バス停もエントランスの前にあります。

1~3ブロック歩けば、主要なバスルートの停留所にアクセスできますので、マンハッタン内の移動には困りませんでした。

また、セントラル・パークは2ブロック北側にありますので、気軽に散歩に行けます。

近隣には日本食レストランを含め、レストランは多数あり、徒歩4分位の場所に日本食専門スーパーがありました。

スーパーやドラッグストアも多数ありますので、電子レンジを使いこなせば、自炊に近いくらいの生活が可能です。

それでも不便は感じたので、どこかにサービスアパートメントは無いものか探したところAKA Central Parkというフルキッチン付きのサービスアパートメントが直ぐ近くにありました。

立地的には裏通りで若干寂しい感じはありましたが、高級感のある建物でした。

次の機会があれば、ここを検討してみようと思います。

館内工事の対応

また、ザ・クインに滞在中に驚いた事は、宿泊2日目の朝8時から宿泊階の内廊下で改装工事が始まった事です。

既に起きていましたので良かったですが、いきなり振動ドリルがコンクリートを削るガッガッガッ~という激しい音が鳴り響き始めました。

何事かと思って、ドアを開けてみると内廊下一面にベニヤ板の養生が貼られており、大工事が始まっておりました。

本来なら、工事がある事くらいチェックイン時に宿泊客に断りを入れるべきですが、何の説明もありませんでした。

というよりは、工事を行なう予定があるなら、宿泊予約を取らずにそのフロアを空けておくべきだと思います。

特に苦情を言う人は居ない様に見えましたので、世界標準としては許されるものなのでしょうか?

何の工事を行なったのか確認しませんでしたが、幸いその日の夕方に部屋に戻って来た時には、工事は終了しておりましたので、ホテル側に苦情を言う事は無く終わりました。

という事で、このホテルはあまり多額の料金やポイントを支払って宿泊して価値のあるものでは無く、一般の低層階ならコスパ的にも見合うのではないかと思いました。

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