翌朝の雨は結構な降り方になっていた。旅籠屋金沢店からは高速道路を使って楽に行ける「千里浜なぎさドライブウェイ」に向かったのであるが、途中、前が見えない程の土砂降りになることもあった。
ここは、日本で唯一波打ち際を車で走ることが出来る場所という事なので、金沢に来たら一度は走っておかなければならない。
車で波打ち際まで行けるのは、世界では3ヶ所、日本ではここだけと言われるが、九十九里浜の飯岡とか、茨城県の波崎ポイントなどは、サーファーは皆波打ち際まで車で降りていって、波打ち際に駐車してサーフィンしていたりする。それとは違う意味なのだろう。
車で走れるエリアは8kmもあり、走りごたえがある。砂が締まっているのでハンドルを取られることも無いので安心して走行できる。
海を見ると低気圧の為か、この日は波があり、遠浅の様なので、サーフィンも出来そうだ。
しかし、冬のどんよりとした空の下、鉛色の海を見ていると、どこかの国から工作船がやってきて拉致されるのではないかという気味悪さも感じる。
どこまでも続く直線的な砂浜なので、少々飽きてきたところで丁度終点となった。また天気の良い時に来ると気持ちの良いドライブが出来るのではないかと思った。
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