
私道に面する土地・建物を所有していると、同じくその私道に面している土地所有者から通行掘削の承諾を求められる事があります。
大抵はその土地を売却するタイミングに連絡が入ります。
不動産仲介会社であったり、土地家屋調査士であったりします。
その昔は、ハンコ代と称してウン万円のお金が授受される事もありましたが、最近はその習慣は廃れているようです。
私道の所有形態としては、1筆の私道の土地を共有している場合もあれば、細切れになった多数の筆があり、各自の土地の前面の私道を各自が所有しているという場合もあります。
相手方から、承諾書を要求された場合、必ずやるべきことは、
相手方からも同様に承諾書を貰う事を条件とする事です。
自分は、当面売るつもりが無いとしても将来の為に取得しておくべきものです。
土地は、相続により、子から孫へ所有権が移転され、共有者が増え、そのうちの1人が海外在住などという事は良くあります。
それを追いかけて連絡して、承諾書を貰う事は至難の業となる場合があります。
また、土地は建売で細かく分割されて、所有者の人数が増えることもあります。
この機会をとらえて、必ず相手方からも通行掘削承諾書を貰っておきましょう。
<通行掘削承諾書サンプル>
道路掘削等承諾願書
令和 年 月 日
○○ ○○ 様
住所:
氏名:
私は、貴殿所有の末尾表示不動産(以下「本件私道」という。)に関し、下記事項の承諾
をお願い致します。
記
1.本件私道におけるガス管・上下水道管埋設・共有私設管への接続および引込み工事
ならびに付随工事の件。
2.本件私道における無償通行(含む車)および無償使用の件。
3.私から私所有土地の譲渡を受ける第三者に対する上記1および2の事項を継承させる
件。
4.貴殿が、本件私道を第三者に譲渡される場合、当該第三者に対して本承諾書の内容を
継承させる件。
不動産の表示
所在:
地目:
地積: ㎡
道路掘削等承諾書
令和 年 月 日
○○ ○○ 様
私は、貴殿の上記事項の願いの件、正に承諾致します。
住所:
氏名:
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